ハワイ島現地リポート

チェーン・オブ・クレーターズ・ロード 【ハワイ島】

[概要]
キラウエア・カルデラを囲むようにして伸びるクレーター・リム・ドライブ。その道から海に向かって伸びる全長約30km道が、チェーン・オブ・クレーターズ・ロードです。

「ドライブ好きなら、行かなければ後悔すること間違いなし!」と言い切れるほど軽快なドライブを楽しめる道です。
辺り一面を覆い尽くしている溶岩は、陽に照らされてギラギラと黒光りしています。そんな溶岩海原の中を走るなんて、そうそうできるものではありません。
標高1,248mのキラウエアから海まで下る間には、展望台があったり観光ポイントやトレイルがあったりと、見所もいっぱい!
時間に余裕を持って行った方がより楽しめるかと思います。

なお、この道はハワイ火山国立公園内にあります。公園の入園料は車1台につき10ドル。(レシートを取っておけば、その後 1週間は無料で園内に入ることができます)
園内に入ってしまうとガソリンスタンドは全くないので、必ずボルケーノ・ビレッジに寄ってガソリンを満タンにしておいて下さいね。


あると便利なペロペロポンチョ
勝手に命名↑(笑)

[天候]
かなり不安定。晴れていたとしても1時間後にはどうなってるかわかりません。まさに山の天気。
雨が降るとかなり冷える場合もあります。
ドロドロ溶岩を見に行ったり、トレイルを歩いたりする予定ならば、雨具やウィンドブレーカーは必需品。

使ってみて特に便利だったのが、右の写真のポンチョ!ボルケーノ・ハウスやボルケーノ・ビレッジのよろづ屋で2ドル弱で売っています。見てくれはまさにゴミ袋なのですが、使い勝手も良く、携帯しても荷物にならないので非常に気に入っています。

なお、カルデラ周辺で雨が降っていても、チェーン・オブ・クレーターズ・ロードで海まで降りてくると晴れている場合も多いです。

地図

見どころ

トレイル

デッドエンド
見どころ

● Holei Sea Arch (ホーレイ・シー・アーチ)

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以前は、デッドエンドにあるレンジャーステーションからだいぶ離れた場所にありましたが、今ではレンジャーステーションのすぐ近くで見れます。もちろんシーアーチが移動するわけがなく、動いたのはレンジャーステーションの方です。
数年前、新たにチェーン・オブ・クレーターズ・ロードが溶岩に飲み込まれたことがありました。その時に、レンジャーステーションがだいぶ手前(西側)に引越ししたために、こんな状況になりました。

レンジャーステーションの周辺に車を止め(道路に沿って縦列駐車となります)、海に向かって歩いていきます。
シーアーチは、溶岩の流れと海の波が造り出した芸術的な作品、といった貫禄で私達を迎えてくれました。見事にアーチ状になっています。

しばし、シーアーチと吸い込まれそうな程の青い海、そして断崖絶壁を堪能してみて下さい。

断崖の下には新しく作られた黒砂海岸がちょこっとだけ顔を出しています。
付近には海鳥達が気持ち良さそうに飛んでいるのを見ることができました。

シーアーチの写真を撮るには、崖っぷちに体を少々乗り出さないと撮れません。落ちないように気を付けて下さいね。
(2001年9月, 2002年9月, 2004年9月, 2005年9月, 2006年9月)


● Pu'u 'O'o (プウ・オオ火口)

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1983年1月3日より噴火活動を続けているプウ・オオ火口。
現在、世界で最も活発な火口です。火口の周りにはライブカメラや地学者用の機材も設置されています。
ライブカメラもあるので、興味のある方は覗いてみて下さい。
■ Hawaiian Volcano Observatory > Live panorama of Pu'u 'O'o vent

過去21年間に吐き出された溶岩によって増えた土地の面積は、サッカー球場300面程と言われています。これは2004年9月の情報ですので、今でも更に土地が増え続けていることになります。
こんなに活発に動いているプウオオ火口なのですが、残念ながらチェーン・オブ・クレーターズ・ロードからは、この噴火口の様子は見られません。
間近で見たいのならば上空からになってしまいます。その際はヘリ・ツアーがオススメです。(ヘリ・ツアーについての詳しい内容は、リポート「ハワイ島ヘリツアー体験」を参照して下さい)

遠目ですがプウオオ火口が見れる場所としては、ナパウトレイルのプウ・フルフル展望台があります。
また、ハワイ火山国立公園外では11号線をヒロ方面に走ったところにあるグレン・ウッドの町から見ることができるようです。実際に行ってみたところ、曇っていたため残念ながら確認はできませんでした。

【ハワイ島の ” プウ ” 】
「プウ」とは噴火口のこと。
ハワイ島の5つの火山(キラウエア、マウナケア、マウナロア、フアラライ、コハラ・マウンテン)には全部で1000個以上の噴火口があり、平均すると一つの火山で200個の噴火口があることになります。これほど沢山の噴火口があるのには、ハワイの火山の構造に理由があるのです。

サウスウェスト・リフトのリポートにも書きましたが、ハワイの火山は楯状火山のため、山の中心部から外側に向かってリフト(断層)が形成されます。
溶岩を噴き出そうとするホットスポットから出てくるマグマは、その断層に流れやすく、断層に流れた溶岩は、弱い地表面を見つけては噴火します。これが噴火口となるのです。このためハワイの火山は噴火口が多くなり、逆に山の中心部から噴火することは少なくなっています。
プウオオ火口は、そんな噴火口のうちの1つなのです。

キラウエア・カルデラから南東に向かって伸びるイースト・リフト・ゾーンにプウ・オオ火口があります。上空から眺めると、噴火口が断層に沿って綺麗に並んでいるのがよくわかります。
■ イースト・リフト・ゾーン周辺の地図 (Google Map)

また、この一帯は断層や多くの噴火口があるために地盤が不安定になっています。地すべりで陥没して、ワイピオ渓谷の様な渓谷ができるかもしれないと言われているそうです。

【Lava と Magma】
英語で Lava や Magma は 「溶岩」 を表す言葉です。でも、その2つには違いがあるようです。
Magma は、地上からは見えない地下にあるドロドロの溶岩の事を指します。
反対に、地上を流れたり、チューブの中を流れたり、海に流れ込んだりして実際に人間が見ることができる赤いドロドロを Lava と呼ぶのだそうです。
日本語では両方とも「溶岩」という言葉で片付けられていますが、英語ではこんな風に差別化されているのでした。
以上、toshiさんからの豆知識です。

※ 以上の内容は、全て ヘリ・ツアーのパイロット toshi さん による解説です。
(2004年9月)


● Holei Pali (ホーレイ・パリ)

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ハワイ語で「pali」は「断崖」という意味。( 「holei」は何でしょう?前述したシーアーチにもホーレイが付いていますよね)
チェーン・オブ・クレーターズ・ロードを海の辺りまで下った後、来た道を見上げると、迫力のある溶岩流の断崖に圧倒されます。これがホーレイ・パリと呼ばれる断崖です。
車で走っている時は気付かないのですが、チェーン・オブ・クレーターズ・ロードは、このホーレイ・パリを斜めに横切っているのが分かります。

シルバーの溶岩、真っ黒い溶岩、茶色い溶岩、いろんな色の溶岩が絡み合ってできた溶岩流の跡は、今でもうごめいているかのようにも見えます。
道沿いに何箇所か駐車スペースがあるので、車を止めて見学してみて下さい。色んな角度からじっくり眺めてみると面白いです。
(2005年9月, 2006年9月)


● Kealakomo (ケアラコモ)

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ホーレイ・パリの上に位置する屋根付きのシェルター。私は、ずっとここは展望台だと思っていましたが、ロンリープラネットの「ハワイ島」によると、シェルターとして紹介されています。どちらにしても、ここから見る景色は圧巻なのですけどね(^^*
西側には、遥か遠くまで陸地が続いているのが見え、その大地には何本もの黒い溶岩の川が這っている様子が伺えます。

ピクニックテーブルがあるので、真っ青な海を眺めながら、ここでお弁当を食べるのもいいかもしれませんね。

ただ、VOG(火山の霧)のせいなのか、ここからの眺めはいつもモヤっと霞んでいるように思えます。たまたまなのでしょうか?
(2001年9月, 2006年9月)

トレイル

● Napau Trail (ナパウ・トレイル)

※ Puu Huluhulu Overloook Trail (プウ・フルフル・オーバールック・トレイル)
ナパウ・トレイルの一部、プウ・フルフル(噴石丘)までの往復

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往復 : 2マイル(3.2km) / 2時間程度
お疲れ度(MAX5) : (´-`;)(´-
必需品 : 雨具・ 水 ・ 帽子 ・ 上着(雨が降ると涼しいかも)
参考図書 : 「ハワイ・トレッキング」 近藤純夫 著
同じく近藤さんが書かれたアロハWEBカワラ版の記事「ナーパウ・トレイル」も参考になります。

ナパウ・トレイルといっても、私達はその行程のほんのちょっとの部分、出発地点からプウ・フルフル(噴石丘)までを歩いただけに過ぎません。
この行程は、ガイドブックの「ロンリープラネット ハワイ島」で、「プウ・フルフル・オーバールック・トレイル」として紹介されています。実際、こう呼んだ方が、しっくりくるような気もします。


トレイル入り口にある注意書
プウ・フルフル・クレーター以降を歩く時は、
ビジターセンターへ申請が必要

全行程歩くとなると、ナパウ・クレーターまで片道だけで 7マイル(11.2km)、往復で 14マイル(22.4km)も歩かなければなりません。かなりハードなトレイルなのです。
また、プウ・フルフル以降の道のりを歩くには、国立公園の入山許可証が必要となってきます。
危険な場所もあるようなので、事前調査は入念にして下さいね。でも、私もいつかは全部歩いてみたいです(^^*

さて、前置きが長くなりましたが、さっそく行ってみましょうか。
チェーン・オブ・クレーターズ・ロードから東に伸びる道(マウナ・ウル・ロード)に入ると、道のどん詰まりに駐車場があります。ここにトイレもあるので、ついでに済ませておいて下さい。


この道の先を右側へ

時間に余裕があるのなら、ナパウ・トレイルに入る前にトレイルの出発地点とは反対側のエリアに足を延ばしてみて下さい。
ここには、マッシュルーム型の溶岩塊があります。ポコポコと平面に突き出たマッシュルーム型の溶岩塊は、ボルケーノでも他ではまだ見たことがありません。なかなか貴重かも!
私達はここに来る途中、ハワイ州の州鳥にもなっている「ネネ」にも出会えました。
近くで見ていても全然逃げません。とってもカワイイです♪


マッシュルーム型溶岩塊

目がクリっとしていて可愛いネネ

さて、ここからが本番。いよいよナパウ・トレイルへ入ります。
案内板を通り過ぎると、溶岩平原が広がっています。で、道は・・・?
ガイドブックにはケルンを道しるべに、と書いてありますが見当たりません。 最初はよくわからなくて適当に歩いてしまいました。歩いていればケルンが見つかるだろうと・・・。
でも、これが大失敗!全然あさっての方角へ歩いていたらしいです(^^;


案内板でルートを確認

溶岩平原が広がっています

もう一度、出発地点に戻って出直しました。 出発地点の周辺をよくよく探したら、デッドエンドでよく見かける黄色い印や、ケルンを発見しました。やっぱり最初が肝心ですね(笑)

道は歩きやすく、周辺には植物達がいっぱいです。
ツヤツヤとしたオヘロの実がたわわに実り、オヒアの木も可憐な赤い花(レフア)をつけています。 大地にはヒメツルソバが這い、所々にピンクのカーペットを広げてあるかのように見えます。森に入ると、可愛らしいシュウメイギクやバンブー・オーキッドも咲いていました。
運が良ければネネにも出会えます。歩いていて楽しめる全然飽きないトレイルです。


黄色い印を探して下さい。
あとは、この印やケルンを辿って
行けば迷うことなく目的地へ着きます。

ヒメツルソバ

オヘロ

シュウメイギク

オヒアレフア

【トレイルの特徴】


基本的にはこんな感じの場所が続きます

トレイルの脇にあった溶岩樹型

盛り上って空洞ができている地面

真っ黒い溶岩海原

30〜40分歩いたところで、分岐点が現れました。左へ行くとプウ・フルフル展望台へ、右はナパウ・クレーターへと続いています。今回の目的地はプウ・フルフル展望台なので、左へ折れました。
プウ・フルフルは噴石丘。展望台はそのてっぺんにあります。
というわけで、ここからちょっとだけ登りになります。
といっても大したことはありません。5〜6分で頂上に到着しました。


トレイルの分岐点

ちょっとした坂道を登ります

プウ・フルフルの展望台からは、本来なら360度の絶景が楽しめるようですが、この時は厚い雲が邪魔をしていました。一番期待していたプウ・オオの噴煙も雲に紛れて、全然分かりません。
マウナ・ケアも見えず・・・。


せっかくのプウ・オオですが・・・

薄っすら見えたマウナ・ロア

マウナ・ウル

でも、マウナ・ウルやプウ・フルフル・クレーターが、くっきりと見えたのには救われました。目の前にぽっかりと開いたプウ・フルフルのクレーターは、底が見えない程に緑が生い茂っています。その緑の中に、ポツンポツンと咲いているレフアの赤い花が鮮烈で印象的でした。
そんなクレーターからは、とても涼しい風が吹き上げていて、私達の汗を乾かしてくれます。気持ちいい!


プウ・フルフル・クレーター

マウナ・ウルの山肌

一方のマウナ・ウルは、ゴツゴツとした岩肌に緑は皆無で生きている火山を感じることができます。カメラの望遠を効かせると、岩肌から水蒸気が上がっているのが確認できました。 なかなか迫力があります。

展望台でのんびりする予定でしたが、いよいよ雲の動きが怪しくなってきたので下りることに・・・。
案の定、プウ・フルフルを下っている途中で、突然の大雨に襲われました。
帰り道は降ったり止んだり、ずっと雨雲に付きまとわれ・・・。
下調べでも天気が変わりやすいと聞いてはいましたが、このトレイル、やっぱり天気が一番の敵のようです。
出発した時は青空が見えていたのに、小一時間ほどでガラリと天気が変わってしまいました。
まさに山の天気ですね。

このトレイルも含めて、ボルケーノでは空の様子(風向きと雲の位置、動き等)をいつでも見ておくことをお薦めします。
気づいてからでは間に合わないくらいの大雨の時もありますので、雨が今にでも降りだしそうなら、前もってカッパを着ちゃいましょう!

(2005年9月)

● Puu Loa Trail (プウ・ロア・トレイル)

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往復 : 1.4マイル(3km) / 1時間弱
お疲れ度(MAX5) : (´-`;)(´-
必需品 : 水 ・ 帽子 ・ 上着(雨が降ると涼しいかも)
参考図書 : 「ハワイ・トレッキング」 近藤純夫 著

ボルケーノのペトログリフを見に行ってみました。このトレイルの終点には木道に囲まれ整備されたペトログリフ地帯があります。
出発地点には小さな案内板しかないので、ちょっと分かりにくいかもしれませんが、チェーン・オブ・クレーターズ・ロード沿いの駐車スペースを一つずつチェックして行けば、見つかりやすいと思います。ホーレイ・パリを下った後、道が海に沿って左にカーブを描く場所より少し手前にあります。


全行程こんな感じの道
かなり開けているトレイルです

基本的には、草が生え始めた古い溶岩の上をずっと歩くだけです。景色は殆ど変わりません。
道は薄っすらと何となく分かる程度で、わかりづらい箇所もありますが迷う程ではありません。

左手にはホーレイ・パリ、右手には青い海を眺めながらのハイクとなります。
しばらく歩いていると、前方に木道が見えてきました。ここまで来たらペトログリフはすぐそこです。


木道

人型ペトログリフ

たくさんのペトログリフ

木道の周辺には、たくさんのペトログリフが彫られていました。人型や意味不明な型が多いです。
ワイコロアやマウナラニにあるペトログリフより時代が古いのでしょうか?そんな雰囲気を醸し出していました。

木道はぐるりと1周回れるようになっています。
のんびり見学したら元来た道を戻りましょう。
(2006年9月)

〔2001年9月、2002年9月、2004年9月、2005年9月、2006年9月〕
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ハワイ島ガイド!アロハ魂クマックス

kilauea Caldera(  現地リポート「キラウエア火山」を参照 ) kilauea Caldera(  現地リポート「キラウエア火山」を参照 ) Holei Sea Arch Southwest Rift(  現地リポート「キラウエア火山」を参照 ) Pu'u 'O'o Napau Trail Holei Pali Kealakomo Puu Loa Trail Dead End (  現地リポート「ドロドロ溶岩とオーシャンエントリー」を参照 )