キラウエア火山 ボルケーノ(1)基本情報 【ハワイ島】

ハワイ島の地図[概要]
ハワイ島で一番の観光スポットといえばキラウエア火山!キラウエア火口(キラウエア・カルデラ)の周辺を巡るのが、オーソドックスな観光スタイルです。

観光するには、ハワイ火山国立公園に入園することが必要です。入園料は車1台につき10ドル。料金を支払うとレシートが貰えます。その後1週間は、そのレシートが有効となり、レシートを見せれば料金を払わずとも入れるので、失くさないように持っていて下さいね。

なお、公園のゲートはいつでも開いており、夜遅い時間や朝のかなり早い時間帯でしたら、係りの方がいないのでタダで入れてしまいます。

キラウエア・カルデラ(上空より)
キラウエア・カルデラ(上空より)
手前は噴煙をあげるハレマウマウ火口

さて。火口というとグツグツと煮えたぎっている火口を思い浮かべてしまいますが、ここにある火口は過去のものでマグマを吐き出しているわけではありません。

2010年現在、キラウエア・カルデラ内にあるハレマウマウ火口(写真左)が噴煙をあげているものの、ドロドロ溶岩までは見ることはできません。

今、実際に噴火している火口はキラウエア・カルデラから南東にある プウオオ火口です。プウオオ火口についての詳しい内容は、リポート「チェーン・オブ・クレーターズ・ロード」を参照して下さい。そのプウウオオ火口から流れる溶岩も、カラパナ側に流れており、ハワイ火山国立公園内では見ることは出来ません。(2010年現在)

つまり、このカルデラ内を巡るだけの場合はドロドロの溶岩は見れないわけです。勘違いしていると現地でがっかりする事になるので、溶岩目当てでツアーなどに参加する際はドロドロの溶岩が見られるかどうかの確認を必ずして下さいね。一番手っ取り早く灼熱の溶岩を見るにはヘリコプターツアー、またはカラパナの溶岩ボートツアーがオススメです。

キラウエアカルデラ(噴煙をあげる以前のハレマウマウ火口)灼熱の溶岩が見れないといっても、キラウエア・カルデラ周辺には、幾つもの興味深い見どころや面白いトレイルがあります。特にトレイルを歩けば、よりキラウエアを楽しむ事ができるでしょう。

ただ、噴火してはいないと言っても、この周辺の地下ではマグマが動いているのです。蒸気を噴出している場所もありますし、今にも崩れそうな場所もあります。トレイルを歩く時は注意を怠らないように気をつけて下さいね。

[キラウエア・カルデラの大きさ]
火山の頭頂部が陥没して出来た大きな円形のくぼ地のうち、その穴の直径が2km以上のものが「カルデラ(スペイン語で「大釜」という意味)」と呼ばれています。(それ以下のものは単なるクレーター)
キラウエア・カルデラの直径は4〜5km。深さは130m。とっても広いのです。

[天候]
山の天気なので不安定。キラウエア周辺は黒い雲に覆われていることも多く、急に雨が降り出すこともしばしば。雲の動きをよく観察しておいて下さいね。

トレイルを歩くならば雨具は必須。風が強く天候が悪い時は想像以上に冷えるので、長袖もあった方が無難です。ウィンドブレーカーなどがあれば重宝するでしょう。9月の夜、ハレマウマウ火口を見に行った時は、長袖のパーカーの上にウィンドブレーカーを羽織っていても寒かったくらいなので、ハワイだからと寒さをナメては痛い目にあいます。

雨の日のハレマウマウ火口また、キラウエア周辺で雨が降ってしまっても、がっかりすることはありません。雨は雨なりの楽しみ方があるんですよね!

特に地面から水蒸気が出ているような観光ポイントはお薦めです。普段よりモウモウと上がる水蒸気に包まれ、とても幻想的な一面を見ることができるのです。それにその後、カラっと晴れて綺麗な虹に出会えるかもしれません!

[キラウエアを楽しむために]
■ ヒロ(またはボルケーノビレッジ)に最低でも2泊しよう!
コナ側からキラウエアに行くには、最短でも片道3時間程かかるので、日帰りで往復しようと思うとハワイ島を1周するのとあまり変わらず、全然ゆっくりできません。だったら1泊してみるか。となりますが、宿のチェックインやチェックアウトの時間を気にしたり、車にはスーツケースやら大荷物を積まなければならないしで煩わしいことも多いです。そんなわけで、せめて2泊。2泊すれば2日目は丸一日遊べますよね。

レンタカーがない場合はオプショナルツアーを利用することになります。ツアーによってはヒロで買い物できたりもするので、ツアー内容をよく確認して下さいね。

[補足]
キラウエアを語る時、忘れてならないのが「火山の女神ペレ」の伝説。現地の人々には「ペレが怒った時、火山が爆発する」と信じられています。

火山の女神ペレは容姿は美しのですが、気まぐれで、わがままで、恋多くて、嫉妬深くて、気に入らない相手はすぐに燃やしてしまう!といった気性の激しいコワイ女神様で、数々の伝説が残っています。伝説については、延江さんのサイト 「ハワイの神話と伝説」に掲載されています。とっても奥深いですよ。

そして、これは伝説というか噂というか…キラウエアでしてはいけない事があります。
それは溶岩や砂を持ち帰ること!

綺麗だから、記念だから、といって石を持ち帰ると、その人やその家族に災いが降りかかると言われているのです。ハワイ火山国立公園には、実際に不幸にあってしまった人達から続々と謝罪文と石が送り返されてくるらしいのですが…
真相は別として、ハワイ火山国立公園では溶岩を持ち帰る事を禁止していますので、どちらにしても持ち帰ってはいけません。

[ハワイ火山国立公園内閉鎖状況]
2008年3月、ハレマウマウが噴火したことにより、クレーター・リム・ドライブが一部閉鎖されています。下記にあげている見どころのうち、いくつか(主にハレマウマウ火口付近やカルデラ南西部)は現在行くことができません。なお、ここに掲載している情報が古いかもしれないので、必ず下記サイトにてチェックして下さい。
■ 最新の閉鎖状況ハワイ火山国立公園(英語)

地図
キラウエア火山マップ
見どころ
関連ページ
見どころ

Halemaumau Crater (ハレマウマウ火口)

ハレマウマウ火口とネネ※ 現在、ハレマウマウ展望台は閉鎖されています。付近の道路も閉鎖されているため近づくことは出来ません。
最新の閉鎖状況 : ハワイ火山国立公園(英語)

キラウエア・カルデラ内の広大な溶岩海原の中に、ボコンとできた大きな窪地がハレマウマウ火口です。直径900m、深さ85m。

前述の火山の女神ペレが、現在住んでいる場所だと伝えられており、ハワイアンにとっても非常に神聖な場所です。フラの儀式が行われ、レイやティ・リーフ等、ペレへの捧げ物が絶えず置かれています。その捧げ物を狙ってか、ハワイガン「ネネ」が展望台で遊んでいることもしばしばあるので、もしかしたらネネと出会えるかもしれません。

この火口は色々な場所から見ることが出来ますが、一番近くで見ることができるのがハレマウマウ展望台です。この展望台に来ると、まずクレーターの大きさに圧倒されます。火口の周辺や底からは火山ガスが吹き出ており、迫力のある断崖を見ることが出来ます。キラウエア・カルデラの一番の名所と言っても過言ではないでしょう。

なお、展望台の駐車場が少し離れたところにあるので、展望台に来るにはハレマウマウ・トレイルを数分だけ歩くことになります。このトレイル周辺では硫黄臭が漂い、草木も殆ど見られません。硫黄で地面が黄色く染まった様子等、火山の雰囲気を十分味わえます。

雨の日のハレマウマウ火口
雨の日のハレマウマウ火口
ハレマウマウ火口と捧げもの
ハレマウマウ火口と捧げもの

(2001年9月, 2004年9月, 2005年9月, 2006年9月)

■ ハレマウマウ火口 (2008年3月〜)

噴煙を上げるハレマウマウ火口2008年3月、突然ハレマウマウ火口から噴煙が上がりました。マグマが噴出しているわけではありませんが、それ以来ずっと噴煙は出続けており、活火山らしい姿を間近で見せてくれています。

ただ、そのせいでハレマウマウ展望台は閉鎖され、キラウエア・カルデラをぐるりと囲んでいるクレーター・リム・ドライブも一部閉鎖されてしまいました。なので現在のベストビューポイントはジャガー・ミュージアムからの眺望となっています。

見に行くのなら断然夜がオススメ。明るい昼間のうちは、ただ単に噴煙が上がっているだけですが、夜は赤い光を見ることができます。赤く照らされた噴煙が風に流されるのを、ずっとずっと見てしまいました。

夜のハレマウマウ火口

写真で見るとかなり赤い感じですが、実際はもう少しぼんやりと光ってる感じ?


ハレマウマウ火口の微速度撮影動画バージョン
(前半は星空色々。後半の 1分11秒から)

なお、キラウエア火山周辺は標高も高く、夜間は特に非常に寒いことが多いので防寒具が必要です。私は半袖に長袖のパーカーを着て、その上にウィンドブレーカーも羽織っていましたが、それでも寒くて震えていました。気温的にはそれ程ではなくても、風が強い場合も多く、体感温度が低いのでご注意下さい。
(2010年9月)

Thurston Lava Tube (サーストン溶岩トンネル / サーストン・ラバチューブ)

サーストンラバチューブ1959年、キラウエア・イキが噴火した時に形成されたラバ・チューブ(溶岩トンネル)です。

TBSで放送された「江原啓之が幸運を呼ぶ癒しのスピリチュアルジャーニー・ハワイ編(2006年4月15日放送)」で、オーラが見える場所としても紹介されていました。ラバチューブ内のある場所で手をじっと見ていると、ぼんやりとオーラが見えてくるという内容だったと思います。余談ですがこれを機に、ハワイ島ではスピリチュアル系のツアーが流行りだしたような…(笑)
自分には見えませんでしたが、興味のある方は是非実験してみて下さいね!

ジャングルでは、早速その中を探検してみましょう。駐車場から少し歩いたところに溶岩トンネルがあります。おおよそ2〜3分。木や草がわさわさと生えている亜熱帯のジャングルみたいな所を歩きます。(写真左)

シダ植物や蔦が生い茂っているその薄暗い入口は、溶岩トンネルとしての貫禄も十分。パッと見は、富士山にある風穴や氷穴といった感じでしょうか。(小さい頃の記憶なので違っていたらゴメンナサイ)
じめじめしていてシダ植物が好みそうな場所です。

中に入るとライトが等間隔にあるものの、かなり暗いため、カメラのフラッシュもここでは光がなかなか届きません。天井から水滴がポタポタと滴り落ちてきているので、水溜りがあちらこちらにあります。足元にはご注意を。

トンネルの壁は意外にも滑らかでした。以前は溶岩鍾乳石が形成されていたそうですが、観光客に取られてしまったのか、今では見られなくなってしまったようです。ちょっと悲しいことですね…。

サーストンラバチューブ
トンネル内(上)

溶岩鍾乳石はこんな感じ(右)
ワイウ・オ・ヒナ溶岩トンネル内のものです

溶岩鍾乳石

トンネルの入り口から出口までは、観察しながらのんびり歩いて約5〜6分くらいでしょうか。短いと感じた方は、溶岩トンネル出口の階段の途中に更にトンネルの奥へと続く道があるので挑戦してみては如何でしょう?かなり怖い感じですが…!

こちらはトンネル内を照らすライトは一切ありません。自分の懐中電灯だけが頼りになります。一般のルートではないので自己責任で。私は行ったことがありませんが、なかなか興味のそそる場所ですよ(笑)

奥へと続く道
奥へと続く扉
注意書き
ライトは必須!

(2002年9月, 2005年9月, 2010年9月)

Steam Vents (蒸気の噴気孔)

スチームベント地図地中を流れる熱い溶岩は地下水を温め、それが水蒸気となり地表へと立ち昇ります。その様子が見れるのがここ、スチームベント。

駐車場のすぐそばに囲いがしてある噴気孔があり、穴の中をのぞくことができます。ただ、水蒸気といっても火山ガスなので有害な成分も多少含まれています。長居をしたり、故意に吸い込んだりするのは止めておきましょう。

地味な場所なので満足できないかもしれません。そんな時はトレイルを歩いてみて下さい。スチーム・ベントの駐車場付近から、カルデラに向かって1本のトレイルが伸びています。とても短いトレイルですが「スチーミング・ブラフ・トレイル」という名前も付いています。

ただっ広い立ち枯れた草原の中を、カルデラに向かって進みます。右手には マウナ・ロアを望むことも出来て景色もいいのですが、ちょっと寂しげで秋の雰囲気が漂っていました。

カルデラまで来ると、トレイルはカルデラを囲うようにして伸びる「クレーター・リム・トレイル」に突き当たります。カルデラに沿って散策していると、カルデラの崖っぷちから火山ガスがモワモワと出ているのを観察することができます。

スチーム・ベント
水蒸気がモワモワと揺れる
スチーム・ベント
スチーミング・ブラフ・トレイル
Steaming Bluff Trail
右手にはマウナ・ロアが望めます
カルデラの崖っぷち
トレイルの先のカルデラの崖っぷち
クレーター・リム・トレイル
クレーター・リム・トレイルを散策

(2004年9月, 2005年9月, 2006年9月)

Jaggar Museum (ジャガー・ミュージアム)

ジャガーミュージアムからの眺望営業時間 : 8:30 〜 17:00 (無休)

1912年、地質学者「トーマス・ジャガー」により設立された博物館。館内には、地震計など 火山地帯の研究に使う機材や、珍しい形をした溶岩(ペレの涙やペレの髪の毛など)、そして火山のメカニズムが書かれたパネルなどが展示されています。

売店には、噴火時の迫力ある写真や火山関係の書物、DVDやCDなどが売られていました。お土産になりそうなものもチラホラと売っています。

博物館の外にはカルデラを一望できる展望台があります(写真右上)。ハレマウマウ火口の全貌を見ることができる、なかなかの絶景。そして、ここの駐車場から見るマウナ・ロアも美しいので、私的には博物館というよりも景色目当てで立ち寄ることが多いです。ハレマウマウ火口の展望台が閉鎖されてからは、皆ここで火口の見学をするので、火口が美しく見える夕方から夜間は特に混んでいました。
(2004年9月, 2006年9月, 2010年9月)

Southwest Rift (サウスウェスト・リフト)

サウスウェスト・リフト※ 現在、クレーター・リム・ドライブが一部閉鎖されております。ここは閉鎖区間にあたるため、現在行くことは出来ません。
最新の閉鎖状況 : ハワイ火山国立公園(英語)

火山には 円錐状火山、鐘状(しょうじょう)火山、楯状火山 など色々な種類があります。円錐火山の代表的なものは富士山。鐘状火山は溶岩ドームとも呼ばれていて、その高さは低く、昭和新山などがこれにあたるのだそうです。そして、キラウエアは楯状火山の部類に入ります。

【楯状火山とは】
火山の中心部から、外に向かって何本かの大きな亀裂(リフト・ゾーン)が放射線状に何キロにも渡って走り、そのリフト・ゾーンに沿って、いくつもの噴火口が作られている形状の火山のことを楯状火山と呼びます。そして、それらリフト・ゾーンの地下にはラバ・チューブが形成されていて、そこには灼熱の溶岩が流れています。

実際、キラウエアではカルデラを中心として、南西に1本(サウスウェスト・リフト・ゾーン)、南東に1本(イースト・リフト・ゾーン)の亀裂が長く延びています。そのうちの一つ、サウスウェスト・リフト・ゾーンの一部を垣間見ることができるのが、このポイントです。

現在噴火中のプウ・オオ火口は、もう一方のイースト・リフト・ゾーンにあります。プウ・オオ火口についての詳しい内容は、リポート「チェーン・オブ・クレーターズ・ロード(1)基本情報」を参考にして下さい。

サウスウェスト・リフトを望むこのポイントから、ほんの少し歩くとカルデラの崖っぷちに行けます。ここから眺めるカルデラは最高に迫力があり、キラウエアの大好きな景色の一つです。興味のある方は、見に行ってみて下さいね。断崖にはシラオネッタイチョウが優雅に飛んでいる姿を見ることもできました。

キラウエア・カルデラの眺望
キラウエア・カルデラの眺望
シラオネッタイチョウ
シラオネッタイチョウ

(2004年9月, 2005年9月, 2006年9月)

Keanakakoi Overlook (ケアナカコイ・クレーター展望台)と周遊路

ケアナカコイ・クレーター※ 現在、クレーター・リム・ドライブが一部閉鎖されております。ここは閉鎖区間にあたるため、現在行くことは出来ません。
最新の閉鎖状況 : ハワイ火山国立公園(英語)

クレーター・リム・ドライブ沿いの駐車スペースに車を止めて、ケアナカコイ・クレーターを見学してみました。現在のケアナカコイ・クレーターの深さは、たったの35m。見どころとしては、少々インパクトに欠けるかもしれませんね。

ですが、1886年に調査をした時のクレーターの深さは今よりも4倍程あり、約120m もあったそうです。昔のハワイアン達は、この深いクレーターから固くキメの細かいガラス質の玄武岩を集めて、ナイフや槍、斧などを作っていました。しかし、その採石場も1877年の噴火により溶岩で埋まってしまったのだそうです。

また、このクレーターの道を挟んで向かい側には、短い周遊路があります。この周遊路をぐるりと1周すると、September 1982 Lava Flow (1982年9月の溶岩流)を遠目から見ることができます。

「September 1982 Lava Flow」は観光ポイントにはなっていますが、今まで一度もじっくりと見たことがありませんでした。しかし、この場所から見た Lava Flow は、なかなか見応えのあるもので、今度は間近に見たくなりました。地図にも載っていないような名もない周遊路ですが、今まで気付かなかったキラウエア・カルデラの一面を垣間見ることが出来ます。機会があれば行ってみて下さいね。

周遊路から見たカルデラ
周遊路から見たカルデラ
September 1982 Lava Flow
September 1982 Lava Flow

(2006年9月)

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