ハワイ島旅行記 2002年9月 驚愕編

第2回 ハワイ島旅行記 <2002/9/14〜2002/9/22>

4. 「 たけちん、尻の皮がむける 」 の巻

2002年9月15日(土) 雨のち曇り
今日は、ワイメアからちょっと離れたワイピオ渓谷で乗馬ツアーに参加する日だ。
なのに朝から雨・・・。まあ、しょうがないか。
ツアーは午後1時から。15分前までにワイピオ渓谷の手前にあるアートワークスというお店でチェックインする事になっている。
乗馬が初めてな私達は、不安と期待でワクワクしながら ワイピオ渓谷へと車を走らせた。
ワイメアは相変わらず牧草地帯が続いている。 雨に濡れて薄く霧がかかっている牧草地帯の景色は、しっとりとしていて眺めていると何だか落ち着く。

ワイメアを出て30〜40分経った頃、アートワークスへと到着した。 そして店の奥のカウンターでチェックイン。
この店はコアの木(ハワイ島特産の樹木。貴重な材木の1つ)で作られた器や小物、椅子等を売っている雑貨屋さんだ。 木の器を手に取ってみると、ツヤ、深みがあって とても美しい出来映え。職人技である。 その辺にある みやげもの屋の商品とはちょいとワケが違うようだ。 もちろんお値段も高いけど(^^ゞ
アートワークスは雑貨の他にサンドウィッチなどの軽食も売ってるしトイレもあるのでなかなか便利。ツアーに行く前はここでトイレを借りておこう。
しばらくお店でぷらぷらしていたら雨も止んできた。よかった!


アートワークス

見てて飽きない店内

程なくして、お店にツアーガイドのお兄さんさんがやってきた。私達を車で厩舎へと案内してくれるようだ。ここでわかったのだが、参加者は私とたけちんの2人だけ。 マンツーマンで教えてもらえるなんてラッキー!

私達を乗せた車は舗装された道を外れて、山道へと入っていく。
道がデコボコしてるのかめちゃめちゃ揺れる!! ゆっさゆっさと揺れて車がひっくり返るんじゃないかと心配だった。
私達がきゃーきゃー騒ぐと、ガイドのお兄さんも大ハシャギ。
もしかしてわざと!?(笑)

厩舎に到着後、さっそく馬に乗る。まず最初にたけちんが乗る事になった。続いて私。
私の馬はダンタくんだ。私が横に行くと、ちらりとこっちを見たので「よろしく〜」と首の辺りをなでなでしてあげた。
まず、左足を鐙に掛け、その後ゆっくりとまたがる。簡単なようだが、これがなかなか上手くできない。 お兄さんが補助してくれてやっと這い上がった感じ。
ふーーっ乗ったぞ!!
その後、お兄さんは馬の動かし方をちょこっとだけ教えてくれた。しかし、わかったようでわからないぞ!?


たけちんは動物ギライ!
なのに馬は平気みたい

馬は近くで見ると思いのほかデカイので、それに乗ったら当然目線も高くなる。
「すご〜い!気持ちい〜い!」
しかし、ダンタ号に乗ったのはいいが、やっぱり動かし方がよくわからない。
私を乗せたままダンタ号はポクポクと好き勝手に歩き出した。
「おいおい、どこ行くんだ〜!!」
焦る私に見向きもせず、ダンタ号は水を貯めてある桶のようなものに近づき、ぐびぐびと水を飲みだした。 そして、それが終わると今度は草を食べ始めてしまう。
むぅ、お気楽なヤツめ。
ダンタ号の行動にビクビクしている間に、お兄さんも自分の馬にまたがり準備完了。
さあ、行くぞ!!
お兄さんの馬の後に続いて たけちんの馬が歩き出した。
んで、ダンタ号は・・・

まだ食べてる!

それを見たお兄さんが「馬を進ませたい時はお腹をぽんぽんと2回蹴って」と教えてくれたので、恐る恐るポンポンとやってみる。
しかしダンタ号、 一瞬 首をあげたが「まぁ、いっか」って感じでまた食べ始めた。
「ムシかよっ!!」
もうちょっと強くやってみた。
すると、しぶしぶ歩き始めた。どうやらさっきの蹴りでは弱すぎたみたい。
何事も体験して覚えていくのが乗馬のようだ。


水を飲んでいるダンタ号
飲みっぷりがいい

一行は、のらりくらりと山の中へと入ってゆく。
お気楽ダンタ号でも、歩き出せばこっちのもの。馬は勝手に前の馬について行ってくれる。 指示は一切出さなくていいからラクちんだ。
ただ、山の中を歩く時は、木にぶつかる事があるので気をつけないとケガしてしまう。
馬は上に乗っかってる人の事なんて考えてないのだ。
実際、ダンタ号が木のすれすれを通ったため私の足が木とダンタ号の間に挟まってしまった。 しかし、ダンタ号はそのまま無理やり通り抜けようとしたので、擦れてかなり痛い思いをした。

行きはゆるやかな登り坂が多い。
登る時は、乗っている人が前に重心を置いてあげると馬が歩きやすいそうだ。下りはその逆。
ガイドのお兄さんは、要所要所で乗馬のコツを教えてくれる。歩き始めて15分くらいで 私もだいぶ慣れてきた。
写真を撮る余裕もでてきて、かなり楽しくなってきたぞ!


みんな一列になって歩く

と、喜んでいたのも束の間、突然雨が激しく降ってきた(泣)
大事なデジカメさんを急いでバッグにしまい、馬に括りつけてあったレインコートを着て再出発。
私達は、ザーザーと雨が降る中を黙々と歩き続ける。
ただ、雨はずっと激しく降っているわけではなく強くなったり弱くなったりで忙しい。
しばらく歩き続けて雨が小降りなった頃、急に目の前が開けた。

「おおーーーっっ!!」
渓谷の姿を初めて目の当たりにした瞬間だった。
切り立った崖、谷底、全てが青青しく しっとりと緑に包まれている。
崖の上から流れ落ちる滝の白い筋がとても神秘的だ。
これがワイピオ渓谷・・・。
ガイドブックに「神聖な場所」とあったが、本当にそんな雰囲気をまとっている。
「カメラに納めなくては!」
私は滝を撮りたかった。
んが、ファインダーを覗くとなんともイマイチな構図。
普通なら、良い位置まで自分が動けばいいのだが、今は馬の上。 しかも、馬が立ってる場所は崖っぷちなのであった(泣)


ヒイラヴェ滝(落差390m)
とても神秘的な滝だ。

ヘタに馬を動かしたら あまりに怖い場所だったので、仕方なくその場で撮影。
なんじゃこりゃ〜(笑)

ま、この写真は放っといて、ガイドのお兄さんが撮ってくれたヤツを載せよ!
いい感じ。お兄さん、写真撮るの結構お上手のようだ。


すぐ向こう側は崖

ヒイラヴェ滝をバックにカシャリ

しばらく絶景を楽しんで、再び出発!
一行は更へ山の奥へと歩いてゆく。かぽっかぽっ。
ダンタ号はここでもお気楽ぶりを発揮した。
彼は お腹が空いたらしく、おいしそうな草があるとすぐ立ち止まって食べてしまうのだ。 なので、私一人遅れ気味となってしまった。みなさん、お待たせしてすんません。

歩いている途中、先頭にいたお兄さんが、タッパーを抱えて私の方へと戻ってきた。
薄黄色の棒状のモノを取り出し、私に「食べてみて」とジェスチャーしたので、 「何だ。コレ?」と思いつつ、くわえてみた。
すると・・・
「甘っ!!」
なんと、それはサトウキビだった。こんなとこで味わえるなんてビックリだ。
すごく甘いのにさっぱりとしていて、なんだか懐かしい味がする。 初めて口にしたサトウキビの味は今も忘れられない。
ちなみにサトウキビはスジばかりで食べれないので、舐め終わったら捨てるのだそう。
最初 そんな事知らなかった私は、頑張って一カケラ飲み込んでしまった。アチャー!(>_<)


さっきの場所よりさらに奥へと来た。
海が良く見える。
晴れならよかったのにな・・・

しばらく歩いていると、また開けた場所へ出た。今度はちょっとした広場のようになっている。
ここでは馬から降りて休憩することになった。
このポイントからの景色はこんな感じ。

ここでもお兄さんが写真を撮ってくれた。 私は、うっかり電源を入れずにお兄さんにカメラを渡してしまったのだが心配ご無用。
彼は、ちゃっかりとズームまで使いこなして撮影してくれたのだ。他人のカメラなのによくわかるなぁ。スバラシーーイ!


普通に

ズームで!

その後、彼は ガサゴソと山の中へと消えていった。
「あらら。どこ行っちゃうの?」
きっとトレイにでも行ってるんだろう。
彼は5分くらいして戻ってきた。そして、その手には なんと野生のグァバの実を抱えているではないか!
あはは〜。トイレじゃなかったのね(笑)

グァバの実は甘酸っぱい。グァバジュースとは全然違う味だった。
正直「すごく美味しい!」とまではいかないが、自然の中で育ったフルーツを食べれるなんて すごい贅沢なのではなかろうか。
私達はグァバの実をモグモグとついばみながら渓谷の景色を楽しんだ。
うーーん、至福!!


どろどろ道

さぁて、後は帰るだけ。
行きはひたすら登り道だったので、帰りはずっと下りだ。
しかし、下りは登りより ちょっとツライ。
なぜかというと振動がガクンガクンくるからだ。
お尻が痛くなってしまいそう。
それに、行きは歩きやすい乾いた道だったのに、帰り道はぬかるんでる所も多々あって、馬も歩きにくそうだ。
ドロドロで下り坂だから なお滑りやすい。
ダンタ号もゆっくり、一歩一歩 足元を確かめるかのように歩いている。
お気楽そうに見えて 意外と慎重派なのか!?(笑)
・・・・・とその時

ズベっ!!

「うきゃ〜〜〜〜〜〜っっっ!!!」
ダンタ号が、とうとう滑った!
しかも、頭をガクーンと地面につきそうな程 体勢を崩しているではないか!
・・・が、なんとか体勢を立て直した。ふーーっ。
そして、彼は何もなかったように、そそくさと歩き出した。
「うはーーっ!びっくりした。(汗)」
こんな所で馬の下敷きになるなんてイヤだーー!!!
(後日、乗馬のホームページを見ていたら、「馬の下敷きになった場合、最悪死ぬ事もある」と記述されていた。恐ろしや〜)

その後もダンタ号はズルッと足を滑らせて、私をヒヤヒヤさせた。
しかし、このヒヤヒヤ・ドキドキ感も慣れてくると 結構楽しかったりする。
逆にドロ道を抜けて、乾いた平坦な道を歩いていると、びみょーな揺れが眠気を誘う。なんだか目がトローンとしてしまった。

そして、牧場に無事帰還!
とにかく楽しい時間を過ごせた。
乗馬は病みつきになりそうなくらい面白いし、ワイピオの自然にも触れる事ができた。 ガイドのお兄さんにも感謝。ホントにいいツアーだ!

ホテルに帰って
「乗馬 楽しかったね〜」
なんて話しながら ベッドで寝そべってた時、 おもむろに たけちんが一言・・・。

「尻がヒリヒリする」

私がたけちんのお尻を見てみると、なんと尻の皮が剥けてるではないか!その後のハワイ滞在中、彼はバンドエイドを片時も手放せなくなったのだった・・・。

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