世界遺産、キラウエア火山のドロドロ溶岩を見に行こう! クマ流指南

溶岩

まえおき

世界遺産、キラウエア火山。ドロドロ&トロトロの溶岩を一般の観光客がのんびりと見られる場所なんて、世界中でもココくらいのものなんじゃないでしょうか。

流れ出る溶岩にも火山ごとに違いがあります。キラウエアから流れ出す溶岩は動きがのんびりしており、爆発したりもしません。基本的にはキケンが少ないと言われています。だからこそ近寄って見ることができる!

これがキラウエア火山のウリではあるのですが、ハワイ島では灼熱の溶岩をいつでも簡単に見られると勘違いされている方は多いのでは?

ドロドロ溶岩は常に見られるものではありません。運が必要です!

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目次

トロトロ溶岩 Tips

灼熱の溶岩を見る方法

オーシャンエントリーの有無がカギを握る

ドロドロ溶岩はどこで見られるのでしょう?

ガッカリするかもしれませんが、火山観光のメインエリアであるキラウエア・カルデラ周辺では、ほとんど期待できません。というのも、現在活発な活動をしているのはキラウエア・カルデラではなく、プウ・オオ火口だから。プウ・オオ火口はカルデラから約17kmも離れているんです。

じゃあ、どこで見ればいいのよ?

噴火中のプウ・オオ火口には、さすがに地上からは近づけません。

また、キラウエア火山の溶岩はその性質上、溶岩トンネルを形成して地中を流れることが多く、山肌を流れる光景はあまり見られません。そのため、流れ出た溶岩が最終的に辿り着く場所、一般的には、海岸線やその付近がドロドロ溶岩の見学場所となります。

だからこそ、オーシャンエントリーの有無が鍵となります。

オーシャンエントリーとは

オーシャンエントリーとは、火口から流れて出ているドロドロ溶岩が海に到達し、海水と交わる場所のこと。

2010年 オーシャンエントリー

2010年9月のオーシャンエントリー : 激しく水蒸気が立ち昇る様子は圧巻!

オーシャンエントリーがない…

オーシャンエントリーがない状態。それは、溶岩が見られる位置に無いという指標になります。(可能性はゼロではないかもしれませんが。)

オーシャンエントリーがある!

オーシャンエントリーが出現中に、それなりのツアーに参加すれば、高確率でドロドロ溶岩を見る事が可能! ”それなりのツアー” については、次の項目で解説します。

オーシャンエントリーの有無や溶岩の状況については、下記サイトをチェックしてみて。オーシャンエントリーが発生していれば、Daily Update に " ocean entry " についての言及が必ずあるはず。

参考サイト

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ドロドロ溶岩を見るための4つの選択肢

1. 溶岩ボートツアー

オーシャンエントリーが発生している時のみツアーが催行されます。天候には左右されやすいですが、ボートが出航さえすれば、ドロドロ溶岩は確実に見られるでしょう。しかも間近で!

2010年 溶岩ボートツアー

2010年9月 オーシャンエントリーを間近で見学 : 溶岩と水蒸気の熱気に心が躍る!

集合場所が辺鄙な場所だったり、少しばかりネックがあります。詳細は下記にて。

2. ヘリコプターツアー

オーシャンエントリーがあれば、溶岩の流れが活発なので、ドロドロ溶岩を見られる確率は高いでしょう。純粋に灼熱の溶岩を見るという点では他のツアーに劣りますが、火山を多角的に楽しめるのがヘリツアーの良いところ。

噴火中のプウオオ火口内を覗けるのは、とても貴重な体験です。火口内の赤い溶岩が見られることも!

プウオオ火口の溶岩湖(2017年7月)

プウオオ火口の溶岩湖(2017年7月)

ツアー代金は高いですが、財力が許すなら参加してみて欲しい!

3. ドロドロ溶岩を見に行くツアー

ドロドロ溶岩が歩いて見に行ける距離にある時のみ、臨時的に催行されます。溶岩を最も近くで見る方法がコレ。目の前の溶岩がトローっと動いている様子をじっくり観察できます。

でも、やっぱり運が必要。すぐ目の前で見られることもあれば、遠目で見ることしかできない時もあるでしょう。日によって満足度が変わり、そういった意味では安定感がない。

また、溶岩が流れる場所によっては、黒い溶岩の上をかなり歩きます。溶岩ウォーク自体は楽しめますが、体育会系なツアーであることは覚悟しておいて下さい。

参考サイト

4. 自力で見に行く

メリット&デメリットは「ドロドロ溶岩を見に行くツアー」と同じ。しかし自力の場合、高いツアー料金が節約できる一方、ドロドロ溶岩に出会える確率は下がり、危険度は増します。経験、情報量ともガイドさん達には敵いません。(←特にハワイ島が初めてで土地勘や火山の知識のない方。)

とはいえ、ガイドが必要ないほど簡単に溶岩が見られる場合もあるので、状況に応じてどちらかを選択しましょう。

個人的には、オーシャンエントリーの溶岩を見に行く程度なら自力で問題ナシ。山側に流れる溶岩を長距離歩いて探すような行程になりそうならツアーを選択します。

溶岩の危険性については、必ず知識を入れておいてくださいね。下記サイトをご参考に。英語オンリーですが、グーグル翻訳を使えば、わりとまともに読めます。

参考サイト

ものすごく簡単に見られた例

ハワイ火山国立公園側、チェーン・オブ・クレーターズ・ロードのデッドエンドにて。駐車場所から歩いてすぐの場所でした。こんなに簡単に出会えるとは…!

2002年 初めてのドロドロ溶岩

2002年9月 初めてのドロドロ溶岩 : トロリと流れ出る溶岩。写真を撮っているとカメラが壊れるのでは?と心配になるほど熱い。

こういった状態の時は、ツアーじゃない方が良いですね。時間を気にせず、ずっと見ていられます。

かなり歩いた例

これもハワイ火山国立公園側。チェーン・オブ・クレーターズ・ロードのデッドエンドから、道なき道を歩いて2時間あまりの場所で、オーシャンエントリーを見学。

2006年 デッドエンドハイク

2006年9月 オーシャンエントリー : 時折、水蒸気爆発が起こります。溶岩までの距離は若干遠い。

私が溶岩見学したのはハワイ火山国立公園側ですが、ここ数年はカラパナ側に流れる事が多いですね。アクセス方法はその時次第となります。

2016年7月以降の見学場所

ハワイ郡は 2016年6月30日以降、溶岩を見るための緊急道路を開設しました。

見学エリアの開放時間は 15:00 ~ 21:00 まで。国道130号線の舗装道路の終点に車を止め、そこから見学場所まで未舗装道路を歩きます。距離は往復 約8.5マイル(13.6km)。水はたくさん持ちましょう。懐中電灯も忘れずに。詳細は下記サイトにてご確認下さい。

参考サイト

なお、駐車場付近にはレンタサイクル屋さんがマウンテンバイクの貸し出しをしているそうです。これは嬉しいですね。歩くより早いし、サイクリングも楽しめるし一石二鳥!

※ 2017年4月現在の情報です。オーシャンエントリーの発生状況によっては、見学エリアが閉鎖もしくは変更になるかもしれません。最新情報はご自身でご確認下さい。


稀にハレマウマウ火口で見られる可能性アリ

キラウエア・カルデラ内で、唯一ドロドロ溶岩を見られる可能性があるのが、ハレマウマウ火口。でも、あまり期待しないで!確率はかなり低いです。

ハレマウマウ火口内に溶岩湖(オーバールック・クレーター)があるのですが、通常は湖面が地表よりも数十メートル下にあるため見ることができません。しかし、湖面の水位が上昇してくれば、ジャガーミュージアムの展望台から灼熱の溶岩を見ることができます。

自分も実際に見ることができました。

オーバールック・クレーターの溶岩(ジャガーミュージアムより撮影/2017年7月17日)

同じ日でもタイミングが悪いと見られないことも…

この動画を撮った時は、湖面がギリギリ見えている状態でした。同じ日にジャガーミュージアムに3回立ち寄りましたが、ドロドロ溶岩が見られたのはこの1度だけ。湖面の水位が常に変動しているためです。

ドロドロ溶岩が見られる時の湖面の水位は何メートル?

USGS HVO(米国地質調査所 ハワイ火山観測所)に問い合わせてみたところ、とても丁寧なお返事を頂きました。

結論

溶岩湖の水位がオーバールック・クレーターの縁から 20メートル以内 にあれば、ジャガーミュージアムからドロドロ溶岩を見られる確率が高い!

図解するとこんな感じ

ドロドロ溶岩が見られる時の湖面の水位

解説

キラウエア火山の山頂は、マグマの活動によって膨張や収縮を繰り返しており、溶岩湖の水位は、この動きに連動して上下しています。しかし、その動きには定期的なパターンは存在せず、溶岩湖の水位を長期的に予測することは不可能。

ですが、短期的に山頂の膨張が続き、水位が数日間に渡り一貫して上昇傾向になることがあります。そして、水位が火口の縁から20メートル以内に納まるような時は期待して良し!

なお、そういった状況でも膨張状態が一転、急速に収縮して水位が落ち込んでしまう可能性がある点には留意して下さい。

以上、USGS HVO スタッフからの解説でした。(ある程度意訳しています。)

溶岩湖水位の確認方法

最新の溶岩湖の動きは下記サイトでチェックしてみて!「Daily Update」 内の Summit Observations(または Activity Summary)に溶岩湖の水位が記載されます。

参考サイト

上記の情報を継続して読むと、何となく水位の動きが掴めてきますね。例えば、2017年11月の状況。水位は30~40メートル付近にあることが多く、通常は1日で数メートル程度、たまに十数メートル動くことがありました。

ちなみに、ギリギリ湖面が見えた日(2017年7月17日)の Daily Update では、水位が「オーバールッククレーターの縁より約25m下」となっていました。1日の中でも変動があるので、水位が20mに収まっていなくても、多少は期待できるということですね。


宿選びはどうする?

レンタカーがない場合

ツアーへの参加が前提となるので、ツアーの選択肢の多いコナやコハラ・コーストに宿を取ればOK。

ヒロ泊の場合、ヒロ発のツアーが少ないため選択肢が限られます。ヒロを拠点とするツアー会社としては、マイカイ・オハナ・ツアーさんがあります。ドロドロ溶岩を見に行くツアーに参加できるかは、マイカイオハナさん次第かも。催行の有無をWEBサイトでチェックしてみて下さい。なお、ヘリコプターツアーはヒロ発のものがあるので問題なし。

参考サイト

レンタカーがある場合

溶岩ボートツアーに参加する場合は、ボルケーノやヒロへの宿泊はほぼ必須。参加しない場合でも、旅程の一部をボルケーノまたはヒロ泊にしてみて。

溶岩は、夕方の薄暗い時間帯に最も美しい姿を見せてくれます。夢中になって見学していると辺りは真っ暗に。そんな時間帯からコナやコハラ・コーストに戻るのはしんどいし、夜間の長時間運転も危険なため避けたいです。

旅行直前、急に溶岩が流れ始めた場合

予想に反して、旅行直前に溶岩が見られる位置に流れ始めてしまうなんて事もなきにしもあらず。私にも経験があります。

その時は、コナのみに宿を押さえていたのですが、悩んだ末、コナの宿はキープしつつ、急遽ボルケーノ・ビレッジにも1泊宿を押さえることに。

コナの宿をキープしておくのは一見無駄ですが、大きな荷物を部屋に置きっぱなしにして身軽に出かけられること、コナに戻った時に宿のチェックインが不要なことに大きなメリットがあります。時間を気にしなくて済むので。

お陰で真っ赤な溶岩を超間近に見ることができ、1泊のわりにはのんびりとボルケーノ観光をすることができました。急遽、宿泊場所の予定変更をしたい場合は、こんなやり方もあるので選択肢に入れてみて下さい。

2017年11月更新

次の指南はコチラから

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