セント・ベネディクト・ペインテッド・チャーチ » ウォールアートの走り!? / ホナウナウ ハワイ島

セント・ベネディクト・ローマ・カトリック教会(ペインテッド・チャーチ)

評価 : 4.0

もくじ

ホナウナウ 地図

ホナウナウ 地図

セント・ベネディクト・ペインテッド・チャーチ(セント・ベネディクト・ローマ・カトリック教会) St. Benedict Painted Church (St. Benedict Roman Catholic Church)

ペインテッドチャーチ

ペインテッドチャーチ

山の中にぽつりと佇む可愛らしい小さなカトリック教会です。晴れていれば青空に真っ白な建物が映えて素敵な絵になりそうですが、訪れたのは午後過ぎ。この地域ではセオリー通りの曇天。次回こそは午前中に行ってみたい。

駐車場から教会へと続く小道に入ってすぐの場所に、教会の案内板と無人販売所(?)があります。寄付などもこちらへ。

教会入口にある案内

教会入口にある案内

宗教的なカード
キリスト教のグッズやフルーツの無人販売所

キリスト教のグッズやフルーツの無人販売所

無料販売所というよりも、寄付をする代わりに物を頂くといった意味合いが強いのかな、と感じました。

教会の眼下にはホナウナウの海が広がり景色も抜群。

眼下に広がるホナウナウの海

眼下に広がるホナウナウの海

2003年9月, 2007年7月, 2017年7月

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アートな聖堂内

一見、普通で変哲もないこの教会。観光客にも人気たる所以は、聖堂内に入ってみれば一目瞭然。

壁や天井など、聖堂内全体に色鮮やかに描かれた絵画がとても素敵なのです。天井にはヤシの木と空をイメージした爽やかな風景、壁には聖書のワンシーンが。正にペインテッドな教会です。

聖堂内

聖堂内

ヤシの木に見立てられた柱

ヤシの木に見立てられた柱

聖堂内の柱をよく見ると、天井に描かれたヤシの葉に繋がっています。柱がヤシの木に見立てられているんですよね。そんな遊び心に、この教会の温もりが感じられます。

星空の天井

星空!

天井に散りばめられた星もカワイイ。

これらは1899年から1904年にかけて、ジョン・ウェルジ祭司が自ら描いた絵。こんな素敵な絵を描いたのが、画家ではなく祭司さんというところが興味深いですね。

iPhone で撮ったパノラマ写真も載せておきます。

ペインテッドチャーチの聖堂内 180のパノラマビュー

ペインテッドチャーチの聖堂内 180のパノラマビュー(スクロールします)

聖書のワンシーン

ジョン・ウェルジ祭司は、当時のハワイの人達にキリスト教を理解してもらうため、聖書のワンシーンを描き、絵を使ってメッセージを伝えました。

絵は全部で6枚。聖書のことは殆ど理解していないので、調べながら解説を書きました。もし誤りがあったら申し訳ありません。

The Hardwriting on the Wall(不吉な前兆)

堕落し、神をも冒涜していた新バビロニアの王、ベルシャザルが1000人もの規模の大宴会をしていた最中、突然人の手が現れ、空中に謎の文字を書き残していきました。

The Hardwriting on the Wall(不吉な前兆)

The Hardwriting on the Wall(不吉な前兆)

書かれた文字は「メネ メネ テケル ウパルシン」。預言者ダニエルが解読したところ、その内容は、バビロニアの滅亡を示した不吉なものだったと言います。

その晩、バビロニアはメディア人とペルシャ人の連合軍に攻め込まれました。ベルシャザルは殺され、国も崩壊。予言通りに…。

Temptation of Jesus(荒野の誘惑)

ヨハネによる洗礼を受けたイエスは、御霊により導かれた荒野で40日間の断食をしました。

その際、悪魔から3つの甘い誘惑を受けたと言います。そして、イエスはそれらの誘惑全てに打ち勝ちました。

Temptation of Jesus(荒野の誘惑)

Temptation of Jesus(荒野の誘惑)

Appearance of the Cross to Saint Francis(聖痕を受ける聖フランチェスコ)

イタリアの聖人であり、フランシスコ会(フランチェスコ会)を創設した聖フランチェスコが、聖痕を受けているシーン。

Appearance of the Cross to Saint Francis(聖痕を受ける聖フランチェスコ)

Appearance of the Cross to Saint Francis(聖痕を受ける聖フランチェスコ)

聖痕とは

イエスが磔刑になった際に受けた、両手両足の釘による傷、ロンギヌスの槍による脇腹の傷が、キリスト教の熱心な信者の身体に現れる現象のこと。

Cain and Abel(カインとアベル)

アダムとイヴの息子、カイン(兄)とアベル(弟)。カインは農業を、アベルは牧畜を生業としていました。

ある日、二人は神に供物を捧げることになり、アベルは肥えた良い羊を、カインは(ごく普通の)農作物を用意しました。しかし神は、カインの供物が普通のものだったことが気に入らなかったのでしょう。アベルの羊は受け取りましたが、カインの農作物は拒否したそうです。

Cain and Abel(カインとアベル)

Cain and Abel(カインとアベル)

これが発端で、カインはアベルに嫉妬し逆恨みするようになり、アベルを殺してしまいました。これは人類最初の殺人事件とされています。

Symbolic of a good death

直訳すると「良い死の象徴」

Symbolic of a good death

Symbolic of a good death

この絵の意味するところは、調べてみてもどうしても分かりませんでした。スミマセン。

Hell(地獄)

地獄…。解釈は色々あるようですが、一般的にキリスト教での地獄は「死後に刑罰を受ける場所」とされており、これに落ちた罪人は、悪魔によって様々な方法で苦しめられると言われています。

Hell(地獄)

Hell(地獄)

絵自体の傷み具合も相まって、他のものに比べて雰囲気がおどろおどろしいですね。

2003年9月, 2007年7月, 2017年7月
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