キラウエア火山 / 山頂とレイラニ・エステイトの噴火による影響 - 2018年5月~2018年7月 KILAUEA VOLCANO ERUPTION May 2018 - July 2018

レイラニエステイトの噴火

キラウエア火山 イーストリフトゾーンの噴火口 地図

キラウエア火山(イーストリフトゾーン) 地図

目次

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まとめ

キラウエア火山で起こっていること & その影響

当方は火山の専門家ではないため、火山用語を誤って使用している可能性があります。勉強不足で申し訳ありませんが、悪しからずご了承下さい。

日本時間 2018/07/13 00:05 更新

現在、下記の2つの問題が起こっています。

レイラニ・エステイトの噴火

キラウエア山頂の地震によりハレマウマウ火口が崩壊中(巨大化)

両者は影響のあるエリア、性質、注意点とも異なるので切り分けて考えて下さい。

レイラニ・エステイト(イーストリフトゾーン)の噴火による旅行への影響

コナ側、ヒロとも旅行への影響はありません。影響があるのは避難中の周辺住民のみ。必要以上に恐れて旅行自体をキャンセルしたり、自粛する必要はありません。

当初は、イーストリフトゾーン上に次々と現れる複数の亀裂から噴火していたため、被害が次第に広がっていく恐ろしさがありました。が、現在は「亀裂8」が安定して活動中。溶岩の流れが安定してるため、この溶岩流を眺める展望台を作ることをハワイ州が検討するまでに至っています。(6月下旬現在)

間接的な影響として、噴火による VOG(ヴォグ/火山性のスモッグ)の問題があります。風向きによっては、VOGでコナ側でも曇ったかのように空が白く霞んだり、体質によって(特に呼吸器系の弱い方や持病のある方)は体調が悪くなる場合があります。

VOGの影響については、予測サイトで確認できます。サイトへのリンクは コチラ

カポホのオーシャンエントリーから発生する有害な水蒸気(LAZE)については、観光客が立ち寄れる場所では影響ありません。

ハレマウマウ火口の崩壊(巨大化)に関わる影響

観光面で影響あり。ハワイ火山国立公園は一部(カフクエリア)を除いて閉鎖中。ボルケーノハウスも宿泊不可。

地震、爆発が繰り返されることで、ハレマウマウ火口の縁が崩壊し巨大化しています。この崩壊が終わるまで国立公園は再オープンできません。

間接的な影響としては VOG の問題あり。また規模の大きな噴火をした場合、周辺地域へ火山灰が降灰する可能性があります。

VOG および火山灰の影響については、予測サイトで確認できます。サイトへのリンクは コチラ

キラウエア山頂の火山性地震による旅行への影響

キラウエア山頂(カルデラ)では、地震が多発。山頂付近の地域では多少の揺れを感じることはあるかもしれませんが、旅行には影響ありません。

火山灰による航空機への影響

2018年6月25日、航空カラーコード(航空機向け火山活動度レベル)が赤色からオレンジ色に引き下げられました。理由は、航空機に危険をもたらす(3km以上上昇するような)噴煙柱が5月下旬から殆ど生成しなかったため。

今まで航空機が火山灰の影響を受けたことはありませんが、今後も火山灰による影響を受ける確率は、かなり減少したのでは?

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レイラニ・エステイト(イーストリフトゾーン)の噴火

2018年5月3日 17:00頃、レイラニ・エステイト内、モハラストリートの亀裂から噴火

キラウエア火山の性質上、噴火口はリフトゾーン(断層)上に造られます。今、噴火しているエリアは、そのリフトゾーンの真上。「住宅街からの噴火」という恐怖感から注目が集まりがちですが、キラウエア火山はセオリー通りの活動をしているだけ。必要以上に恐れなくても大丈夫です。

レイラニ・エステイトの噴火

レイラニ・エステイト内/亀裂7(2018年5月5日) / 元画像 [Public Domain] U.S. Geological Survey (HVO)

亀裂は全部で24箇所現れ、そのうちの一つである亀裂8が大きく成長。6月現在、大量の溶岩をカポホの海へと流し続けています。

亀裂8(2018年6月24日)

レイラニ・エステイト内/亀裂8(2018年6月24日) / 元画像 [Public Domain] U.S. Geological Survey (HVO)

今までの経過(時間はハワイ時間)

2018年5月2日
レイラニ・エステイト内の道路に亀裂ができる。

2018年5月3日 17:00頃
レイラニ・エステイト内、モハラストリートの亀裂から噴火。

5月4日~5月6日
噴火活動は活発に継続。亀裂はイーストリフトゾーンに沿うように長く伸び、徐々に増える。

5月7日~5月10日
亀裂は増えたが、噴火活動は次第に弱まる。

5月11日~5月18日
ゆるやかにその範囲を拡大。主な噴火場所はレイラニ・エステイトを外れ、ラニプナ・ガーデンズを含め、その北東へと移動。

5月19日
亀裂20からの溶岩流が二手に分かれ、速い速度で海へ向かう。夜になって海へ到達。オーシャンエントリー発生。

5月20日~5月22日
噴火活動は活発。溶岩の噴水が50mの高さに達することも。

5月23日~5月28日
レイラニ・エステイトの東側からラニプナ・ガーデンズにかけて噴火活動が活発。

5月29日
特に亀裂8が活発。ここから流れ出た溶岩流がハイウェイ132号線を覆った。

5月30日
亀裂8の溶岩流は132号線に沿って北西方面へ進行。また、亀裂18からの溶岩流はアハラヌイ・ビーチ・パークへ向かう。

5月31日~6月2日
亀裂8の溶岩流は132号線と137号線の交差点へ向かって進行。亀裂18からの溶岩流は停滞したため、アハラヌイ・ビーチ・パークは無事。

6月3日
亀裂8の溶岩流は137号線を横切りカポホ湾へと進行。22:30 湾へ到達。オーシャンエントリー発生。

6月4日~6月5日
亀裂8は海へ流れ続け、カポホ湾は溶岩流で覆われた。

6月6日~
亀裂8は活発な活動を続けており、カポホ湾を覆った溶岩は更に新しい大地を拡大させている。

亀裂の番号について
番号は溶岩が噴出された順番。出現した亀裂から溶岩が噴出されると番号が割り当てられます。

イーストリフトゾーン 噴火マップ

下部イーストリフトゾーンの溶岩流と亀裂(2018年7月11日) / 元画像 [Public Domain] U.S. Geological Survey (HVO)

Googleマイマップ

下記は、Googleマイマップで作成された非常に参考になる地図。共有させて頂きます。これは、USGSの地図データより更新が早い。(アシュエルさん、貴重な情報をありがとうございます)

スマホの方は下のリンクから Gooleマップアプリで見ることをオススメします。

2018 Hawai'i Island Eruptions / googleマップ

地図上の青い線は川ではなく、その周辺の地形の中で一番低い斜面。水を流せばそこを通るであろうルートです。ただし溶岩が通れば地形が変わる点はご留意下さい。

24時間の震源地情報がうるさく感じられる場合は、左上のマークをタップすると現れるメニューから「日付: Earthquakes in last 24hrs」のチェックを外すと消えます。

キラウエア山頂の地震とハレマウマウ火口の崩壊

5月中旬、地下深くへと落ち込んだ溶岩湖のマグマが地下水に接触し、大規模な水蒸気爆発を起こす可能性があるとの警告を USGS が出しました。

それ以降、ハレマウマウ火口は何度も爆発的噴火を繰り返してきました。

黒い噴煙を吐くハレマウマウ火口

黒い噴煙を吐くハレマウマウ火口(2018年5月15日) / 元画像 [Public Domain] U.S. Geological Survey (HVO)

6月に入り、噴火活動はようやく落ち着いてきました。溶岩湖は岩石や灰で完全に埋まってしまい、通常時の火口は僅かに白煙を漂わせている程度。噴火の回数もかなり減っています。

6月下旬、航空カラーコード(航空機向け火山活動度レベル)が赤色からオレンジ色に引き下げられていますし、恐れられていた大規模な水蒸気爆発はもう起こらないのではないでしょうか。

今、一番問題になっているのはハレマウマウ火口の崩壊です。

ハレマウマウ火口の縁の崩壊

6月現在、山頂で繰り返される地震と噴火により、ハレマウマウ火口の崩壊が進み、火口が巨大化しています。

ハレマウマウ火口(2018年6月12日)

ハレマウマウ火口(2018年6月12日)
[Public Domain] U.S. Geological Survey (HVO)

これにより、心配されるのはハワイ火山国立公園へのダメージ。既に、ジャガーミュージアムの展望デッキ(地盤)への亀裂、ジャガーミュージアムおよびハワイ火山観測所の建物の損傷、ハレマウマウ展望台駐車場およびクレーターリムドライブ(一部)の崩落等々、大きな傷を負っています。

公園がいつ再開されるのか、なかなか先が見えてきません。

ハワイ火山国立公園の閉鎖状況

5月11日以降、ハワイ火山国立公園はボルケーノハウスを含め、一部を除き閉鎖されたままです(カフクエリアのみオープン)

主な理由は、ハレマウマウ火口の継続的な爆発、地震の増加、降灰、公園へのダメージがあるため。再オープン時期は未定。

11号線は通行可能。ただし、緊急でない限り途中で停車しないこと。

ハワイ時間 2018年6月4日

最新の閉鎖状況は下記でご確認下さい。

ハワイ火山国立公園 公式サイト

最新情報と詳細 収集用リンク

最新情報のまとめ記事は Daily Update 、噴火情報速報は Eruption Updates へ。

USGS HVO(ハワイ火山観測所)

Hawaii County Civil Defense(ハワイ郡民間防衛局)

風向きと風速予測

その他 参考サイト

よくある質問

ハワイ島を訪れても大丈夫ですか?安全ですか?

「はい。ハワイ火山国立公園やイーストリフトゾーン以外の地域は安全です。ただし、溶岩を近くで見たりしないで下さい。」

観光客を減らしたくないために「安全」などと言っているのだろう。そう思われるかもしれませんが、そんなことはありません。この回答は、キラウエア火山のことを最も知る HVO(ハワイ火山観測所)によるものです。

Is it safe to visit the island?

Yes. Hawai’i Volcanoes National Park is closed until further notice and areas of the East Rift Zone are closed to all except residents and emergency responders, but it is safe to visit the rest of the island. But, please do not attempt any lava viewing. The eruption is still extremely dynamic and dangerous, and responders need to focus on protecting residents and not dealing with sightseers.

Kilauea Eruption FAQs (USGS HVO)

○月にハワイ島を訪れますが、噴火の影響はありますか?溶岩は見られますか?

質問したい気持ちは大変よく分かりますが、旅行会社、ツアー催行会社等、どこに問い合わせようとも思うような返答は得られません。質問することで、余計にモヤモヤしてしまうはず。

今は焦らず、落ち着いて火山の様子を見守りましょう。溶岩関係のツアーへの参加を検討しているならば、ある程度時間をおいてから判断してみて下さい。

ハワイ火山国立公園が閉鎖されていますが、他におすすめの観光スポットはありますか?

ハワイ島には火山以外にもたくさんの見どころがあります。下記で紹介していますので、よかったらご覧ください。

平常時のキラウエア火山情報

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