キラウエア火山 / 山頂の爆発的噴火とレイラニ・エステイト(イーストリフトゾーン)の噴火による影響 - 2018年5月 KILAUEA VOLCANO ERUPTION May 2018

レイラニエステイトの噴火

キラウエア火山 イーストリフトゾーンの噴火口 地図

キラウエア火山(イーストリフトゾーン) 地図

目次

スポンサードリンク

お知らせ

キラウエア火山で起こっていること & その影響

日本時間 2018/05/26 08:30 更新

現在、下記の2つの問題が起こっています。

レイラニ・エステイト(イーストリフトゾーン)での噴火

ハレマウマウ火口の水蒸気爆発の可能性

報道では、この2点がごちゃ混ぜになって伝えられていることが多いですが、両者は影響のあるエリア、性質、注意点とも異なるので切り分けて考えて下さい。

現在進行中のイーストリフトゾーンでの噴火に関しては、危険な地域はごく一部のみ。必要以上に恐れて旅行自体をキャンセルしたり、自粛する必要はありません。ただ、ハレマウマウ火口が爆発した時は、火山灰やVOGの動きに注意が必要です。

ハレマウマウ火口で爆発的噴火があった場合の影響

観光への影響あり。ハワイ火山国立公園はハレマウマウ火口の水蒸気爆発への懸念から、5月11日から一部を除いて閉鎖中です。

安全が確認されるまで国立公園は閉鎖され続けます。想定外のことが起こったり、観光客が無謀なことをしなければ、爆発的噴火に巻き込まれるような事故は殆どないでしょう。心配なら国立公園に近づかなければ直接の被害には遭いません。

ボルケーノビレッジは、火山ガスの影響を受ける可能性あり。2008年の噴火の際、避難対象となった事例があります。

間接的な影響としては、火山灰やVOG(ヴォグ/火山性のスモッグ)の問題があります。

周辺地域への降灰はもちろんですが、VOGでコナ側でも曇ったかのように空が白く霞んだり、体質によって(特に呼吸器系の弱い方や持病のある方)は体調が悪くなる場合があります。

レイラニ・エステイト(イーストリフトゾーン)での噴火による旅行への影響

危険があるのは周辺住民のみ。コナ側、ヒロとも旅行者への影響はありません。

噴火のエリアがじわじわと広がっていますが、下で紹介する亀裂の分布地図を見ると、複数ある亀裂は一本の線で繋がっているのが分かります。この先、亀裂が増えたとしても、このライン上(イーストリフトゾーン内)に収まるでしょう。

また、噴火前には地震が多発し、地面が変形したり亀裂ができるため、ある程度の察知が可能です。危険と判断されたエリアは封鎖されるため、観光客が知らずに迷い込んでしまうこともありません。

キラウエア火山の性質上、噴火口はリフトゾーン(断層)上に造られます。今、噴火しているエリアは、そのリフトゾーンの真上。「住宅街からの噴火」という恐怖感から注目が集まりがちですが、キラウエア火山はセオリー通りの活動をしているだけ。必要以上に恐れなくても大丈夫です。

火山性地震による旅行への影響

5月4日 M6.9の地震
コナ側には、影響なし。ヒロは、5月4日の大きな地震により多少建物に被害がでましたが、現在は余震も収まりつつあります。再び大きな地震が起こらない限り、旅行に支障はないと思われます。(ハワイ島西側在住の友人談)

5月16日
山頂付近の地震により、国立公園入口付近の11号線に亀裂発生。通行は可能です。(レイラニ地区の亀裂とは異なり噴火はしません。)

スポンサードリンク

ハレマウマウ火口の水蒸気爆発の可能性

黒い噴煙を吐くハレマウマウ火口

黒い噴煙を吐くハレマウマウ火口(2018年5月15日) / 元画像 [Public Domain] U.S. Geological Survey (HVO)

今までの経過(時間はハワイ時間)

5月9日
今後数週間のうちに、ハレマウマウ火口が水蒸気爆発を起こす可能性があるとHVOが警告。

5月11日
ハワイ火山国立公園が閉鎖。

5月15日
灰色の噴煙を大量に吐き、パハラで降灰を確認。

5月16日
ハレマウマウ展望台駐車場では、60cmの高密度の弾道岩塊が確認された。山頂付近でM4.4の地震が発生。キラウエア・カルデラの底が 約1m低くなる。11号線では亀裂も。(通行は可能)

5月17日 4:15
爆発的噴火。水蒸気爆発かどうかは言及されていません。

5月18日 23:58
小規模な爆発。

5月19日~25日
しばしば空高く火山灰を放出中。まだ爆発が起こる可能性は高い。

現在、ハレマウマウ火口内にあるオーバールック・クレーター(溶岩湖)の湖面水位が継続的に低下し続けており、マグマが地下水に接触しようとしています。

両者が接触すると大規模な水蒸気爆発が起こる可能性があり、これがかなり危険。1924年の大爆発の際は、数メートルの大きさの岩石や火山灰が国立公園内に降り注ぎました。

影響のあったエリアは下記の図が参考になりますが、風向きや風速、爆発の規模によっても範囲が変化する点はご留意下さい。

1924年のハレマウマウ火口の水蒸気爆発による火山噴出物の飛散状況

1924年の水蒸気爆発による火山噴出物の飛散状況 / 元画像 [Public Domain] U.S. Geological Survey (HVO)

水蒸気爆発については、下記サイトに分かりやすく記載されています。

参考サイト

噴煙の見学

ゴルフコースからの眺め

ゴルフコースからの眺め / 元画像 [Public Domain] U.S. Geological Survey (HVO)

5月15日の大きな噴火では、道路脇で噴煙の様子を見学している方々がいました。自分が居合わせたとしても、確実に眺めてしまうと思います。

が、あまり近寄り過ぎると大規模爆発をした際に危険。前出の資料を見ても分かるように、11号線の一部では小さな噴石が飛んでくる可能性があります。風向きによっては、火山ガスもやってくるかもしれません。

危険な行為であることは忘れずに。また、国立公園内の11号線では停車しないよう公園側からアナウンスがありました。案内には従いましょう。

レイラニ・エステイト(イーストリフトゾーン)の噴火

レイラニ・エステイトの噴火

レイラニ・エステイトの噴火/亀裂7(2018年5月5日) / 元画像 [Public Domain] U.S. Geological Survey (HVO)

今までの経過(時間はハワイ時間)

2018年5月2日
レイラニ・エステイト内の道路に亀裂ができる。

2018年5月3日 17:00頃
レイラニ・エステイト内、モハラストリートの亀裂から噴火。

5月4日~5月6日
噴火活動は活発に継続。亀裂はイーストリフトゾーンに沿うように長く伸び、徐々に増える。

5月7日~5月10日
亀裂は増えたが、噴火活動は次第に弱まる。

5月11日~5月18日
ゆるやかにその範囲を拡大。主な噴火場所はレイラニ・エステイトを外れ、ラニプナ・ガーデンズを含め、その北東へと移動。

5月19日
亀裂20からの溶岩流が二手に分かれ、速い速度で海へ向かう。夜になって海へ到達。オーシャンエントリー発生。

5月20日~5月22日
噴火活動は活発。溶岩の噴水が50mの高さに達することも。

5月23日~5月24日
ラニプナ・ガーデンズからレイラニ・エステイトにかけて噴火活動が活発。

5月25日
オーシャンエントリーが3箇所に。

亀裂の番号について
番号は溶岩が噴出された順番。出現した亀裂から溶岩が噴出されると番号が割り当てられます。

イーストリフトゾーン

下部イーストリフトゾーンの溶岩流と亀裂(2018年5月24日) / 元画像 [Public Domain] U.S. Geological Survey (HVO)

Googleマイマップ

下記は、Googleマイマップで作成された非常に参考になる地図。共有させて頂きます。これは、USGSの地図データより更新が早い。(アシュエルさん、貴重な情報をありがとうございます)

スマホの方は下のリンクから Gooleマップアプリで見ることをオススメします。

2018 Hawai'i Island Eruptions / googleマップ

地図上の青い線は川ではなく、その周辺の地形の中で一番低い斜面。水を流せばそこを通るであろうルートです。ただし溶岩が通れば地形が変わる点はご留意下さい。

24時間の震源地情報がうるさく感じられる場合は、左上のマークをタップすると現れるメニューから「日付: Earthquakes in last 24hrs」のチェックを外すと消えます。

等高線付きマップ

ハワイ火山国立公園の閉鎖状況

5月11日、ハワイ火山国立公園はボルケーノハウスを含め、一部を除き閉鎖しました(カフクエリアのみオープン)

主な理由は、ハレマウマウ火口内のオーバールック・クレーター(溶岩湖)が水蒸気爆発する可能性があるため。再オープン時期は未定。

11号線は通行可能。ただし、緊急でない限り途中で停車しないこと。

ハワイ時間 2018年5月15日

最新の閉鎖状況は下記でご確認下さい。

ハワイ火山国立公園 公式サイト

閉鎖状況をまとめた大変分かりやすい地図は下記サイトへ。

参考サイト

最新情報と詳細 収集用リンク

最新情報のまとめ記事は Daily Update 、噴火情報速報は Eruption Updates へ。

USGS HVO(ハワイ火山観測所)

Hawaii County Civil Defense(ハワイ郡民間防衛局)

降灰・VOG予測

風向きと風速予測

その他 参考サイト

よくある質問

ハワイ島を訪れても大丈夫ですか?安全ですか?

「はい。ハワイ火山国立公園やイーストリフトゾーン以外の地域は安全です。ただし、溶岩を近くで見たりしないで下さい。」

観光客を減らしたくないために「安全」などと言っているのだろう。そう思われるかもしれませんが、そんなことはありません。この回答は、キラウエア火山のことを最も知る HVO(ハワイ火山観測所)によるものです。

Is it safe to visit the island?

Yes. Hawai’i Volcanoes National Park is closed until further notice and areas of the East Rift Zone are closed to all except residents and emergency responders, but it is safe to visit the rest of the island. But, please do not attempt any lava viewing. The eruption is still extremely dynamic and dangerous, and responders need to focus on protecting residents and not dealing with sightseers.

Kilauea Eruption FAQs (USGS HVO)

○月にハワイ島を訪れますが、噴火の影響はありますか?溶岩は見られますか?

質問したい気持ちは大変よく分かりますが、旅行会社、ツアー催行会社等、どこに問い合わせようとも思うような返答は得られません。質問することで、余計にモヤモヤしてしまうはず。

先のことは本当に誰にも分からないんです。今は焦らず、落ち着いて火山の様子を見守りましょう。溶岩関係のツアーへの参加を検討しているならば、ある程度時間をおいてから判断してみて下さい。

ハワイ火山国立公園が閉鎖されていますが、他におすすめの観光スポットはありますか?

キラウエア火山が見られないのは大変残念ですが、ハワイ島には他にもたくさんの見どころがあります。下記で紹介していますので、よかったらご覧ください。

当方は日本在住です。以上の内容は、WEB上での情報の収集と当方の経験則、ハワイ島在住の方からの伝聞を織り交ぜたものとなっています。

平常時のキラウエア火山情報

スポンサードリンク
ハワイ本をチェック!
HOME