ハレマウマウ火口 キラウエア火山(ハワイ火山国立公園) - 見どころ

ハレマウマウ火口

キラウエア・カルデラ(キラウエア火口) 地図

キラウエア・カルデラ(キラウエア火口) 地図

目次

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見どころ

ハレマウマウ火口 Halemaumau Crater

私が現地で最後に見たハレマウマウ火口はこの姿。

ハレマウマウ火口

ハレマウマウ火口(2017年7月/空撮)

直径900m、深さは約80m。オーバールック・クレーターと呼ばれる溶岩湖を抱えながらも、落ち着いた火口でした。夜間は火口が赤く染まり、観光客にも大人気。

しかし、2018年5月に爆発的噴火を起こしました。その後も繰り返される噴火と地震により、ハレマウマウの火口の縁は崩壊を続けて火口は巨大化。カルデラも含めハレマウマウ火口は、とてつもない変貌を遂げることに。

2018年6月

オーバールッククレーターは、もはや溶岩湖ではありません。火口は岩石や灰で埋まっているため、灼熱の溶岩が空を赤く染める幻想的な「火映」は、もう見られません。

ハレマウマウ火口(2018年6月12日)

ハレマウマウ火口(2018年6月12日)
[Public Domain] U.S. Geological Survey (HVO)

2018年8月

8月初旬、噴火も地震も止まり、最終的にはこの形に落ち着きました。(背景に見える噴煙のようなものは、マウナロアで起こった山火事の煙。)

カルデラとハレマウマウ火口(2018年8月7日)

カルデラとハレマウマウ火口(2018年8月7日)
[Public Domain] U.S. Geological Survey (HVO)

今後、また溶岩が戻ってくるのか、このまま枯れてしまうのか分かりませんが、見守っていきたいと思います。

火山の女神ペレの住処

ハレマウマウ火口は、ハワイアンにとって大変神聖な場所。火山の女神ペレが、住んでいる場所だと伝えられています。

火山の女神ペレ(ジャガーミュージアムにて)

火山の女神ペレ(ジャガーミュージアムにて)

上の写真は、ジャガーミュージアムに飾られていたペレの絵。ペレは、キラウエア火山とは切っても切れない大きな存在です。「ペレの涙」や「ペレの髪の毛」など、その名を冠された溶岩があるほど。

2018年9月更新

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ハレマウマウ火口の変遷 Halemaumau Crater History

時代とともにハレマウマウ火口は、その姿を少しずつ変化させてきました。当時の記事を歴史として残しておきますね。

2018年5月~8月初旬 / ハレマウマウ火口の爆発的噴火 May 2018 - Aug 2018 / Overlook Crater

2018年4月中旬、溶岩湖の湖面水位が上がり始めました。4月下旬には、溢れる程の絶好調ぶり。

溶岩が溢れている様子(2018年4月22日)

溶岩が溢れている様子(2018年4月22日)
[Public Domain] U.S. Geological Survey (HVO)

湖面水位は5月2日まで高い水準をキープ。しかし5月3日、一転して急激に下落。同じ日、プウオオ火口が大きく噴煙を吐き、翌日にはレイラニ・エステイトでの割れ目噴火が始まります。ここからキラウエア火山の目まぐるしい変化が始まりました。

レイラニ・エステイトの噴火後は、そちらにマグマを吸い取られるかのように、溶岩湖水位は毎日継続して下落。ついには、マグマが地下水に触れて水蒸気爆発を起こす可能性のある危険な深部まで落ちてしまいました。

そして5月17日、爆発的噴火を引き起こします。

爆発から約1時間半後のハレマウマウの様子(2018年5月17日)

爆発後のジャガーミュージアム展望台(2018年5月17日)
[Public Domain] U.S. Geological Survey (HVO)

ハレマウマウ火口は、その後も噴火と地震を繰り返し、火口縁を崩壊させながら巨大化。噴火と地震が止んだ8月初旬まで、崩壊は続きました。

2018年9月更新

2008年3月~2018年4月 / オーバールック・クレーター Mar 2008 - Apr 2018 / Overlook Crater

2008年3月の噴火時、ハレマウマウ火口の中に新しくベント(噴気孔)が形成されました。

このベントはオーバールック(ハレマウマウ展望台)のすぐ下にできたため、非公式ながら USGS HVO では「オーバールック・クレーター」と呼ばれています。

ハレマウマウ火口内のオーバールッククレーター

ハレマウマウ火口内のオーバールッククレーター(2017年7月/空撮)

オーバールッククレーターは、いわゆる溶岩湖。

その湖面水位はクレーターの縁から 30~50m下と低く、ドロドロ溶岩を見ることはなかなかできません。ヘリツアーなど高度のある上空は別として、一般的な見学場所(ジャガーミュージアムの展望台)では高度が足りず、角度的に難しいんですよね。

それでも、辺りが暗くなると赤く光る火口を拝むことができます。

火映(かえい)

火口の壁が赤く染まる「火映」

火口の壁が赤く染まる「火映」

赤く光っている部分は、火映(かえい)という現象。溶岩そのものの光ではありません。火口底に溜まるマグマの光が噴煙や火口の縁に反射して、火のように赤く染まります。

しかし、昼間は明るすぎるため火映は見られません。「火口見学は夕方が良い。」と言われているのは、このためです。

溶岩湖

溶岩湖を近くで見るとこんな感じ。写真は USGS HVO(ハワイ火山観測所)からお借りしています。

オーバールック・クレーターの溶岩湖(2015年3月10日)

オーバールック・クレーターの溶岩湖(2015年3月10日)
[Public Domain] U.S. Geological Survey (HVO)

湖面を覆う黒い溶岩に、ピリピリと刻まれている赤いヒビ割れが不気味。想像の溶岩湖とは違って少し大人しいですね。表面は冷えて黒く固まりつつありますが、ゆっくりと動いています。

稀に溶岩湖の水位が上がり、ジャガーミュージアムから湖面を見られることもあるんですよ!

溢れ出た溶岩(2015年5月7日)

溢れ出た溶岩(2015年5月7日): この後すぐに湖面水位は下がってしまいました。
[Public Domain] U.S. Geological Survey (HVO)

時には、ハレマウマウのフロアに溢れることも。このように、溶岩湖の湖面水位は常に変化しています。

2010年9月, 2015年9月, 2017年7月

2008年3月 / ハレマウマウ火口の水蒸気爆発 Mar 2008 / Halemaumau Crater Eruption

2008年3月19日、ハレマウマウ火口が噴火しました。水蒸気爆発を起こしたのです。

その衝撃で噴石や火山灰が周囲にたくさん降りました。中には1メートル近いサイズの岩も飛んできたのだとか。その際、爆発箇所の縁の上にあったハレマウマウ展望台はフェンスの一部が破壊されました。

ハレマウマウ火口内に形成されたクレーター(2008年3月19日)

爆発時、ハレマウマウ火口内に形成されたクレーター(2008年3月19日)
[Public Domain] U.S. Geological Survey (HVO)

噴煙を吐くハレマウマウ(2008年3月24日)

噴煙を吐くハレマウマウ(2008年3月24日)
[Public Domain] U.S. Geological Survey (HVO)

当時の様子は下記サイトにて確認できます。

参考サイト

一時は茶色かった噴煙はしばらくして白煙に変わり、その活動は落ち着きました。しかし火山ガスは大量に排出し続けています。火口の縁にあったハレマウマウ展望台は閉鎖されてしまい、それから一度もオープンされたことがありません。

2017年8月更新

2008年3月以前 / ハレマウマウ展望台 Before Mar 2008 / Halemaumau Overlook

無期限閉鎖中(2008年3月~)

Google Maps

2008年3月以前、ハレマウマウ火口の縁には展望台があり、間近で火口内を見渡すことができました。今や、その痕跡すらなくなってしまいましたが、在りし日のハレマウマウ展望台の様子です。

2004年~2006年

展望台ではフラの儀式が行われ、レイやティリーフ等、ペレへの捧げ物が絶えません。その捧げ物を狙ってか、ハワイガン「ネネ」が展望台で遊んでいることもしばしば。その姿を見るのも楽しみの一つです。

捧げ物とネネ(2004年9月)

捧げ物とネネ(2004年9月)

ハレマウマウ展望台は、キラウエア・カルデラの一番の名所。辺り一帯からは水蒸気が吹き出ており、火山らしい迫力のある断崖を拝めます。特に雨の日は一段と水蒸気が濃く幻想的。

雨の日のハレマウマウ火口

雨の日(2005年9月)

晴れの日は爽快。

ハレマウマウ火口とペレへの捧げ物(2005年9月)

ハレマウマウ火口とペレへの捧げ物(2006年9月)

展望台は駐車場からほんの少しだけ離れています。ハレマウマウ・トレイルの一部を歩いて向かいます。トレイル周辺では硫黄臭が漂い、草木は殆ど見られません。硫黄で地面が黄色く染まった様子など、火山の雰囲気を十分味わえます。

2001年9月, 2004年9月, 2005年9月, 2006年9月

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