マウナ・ケア MAUNA KEA【3-1】天体観測所

Mauna Kea

マウナケア 地図

マウナケア 地図

目次

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天体観測所

天体観測所(望遠鏡群)について Astronomical Observatory

マウナケア山頂の望遠鏡群

マウナケア山頂の望遠鏡群

山頂に立ち並ぶ望遠鏡群は圧巻!ここには、日本の「すばる」を含め世界各国、計11基の望遠鏡があります。

何故、こんなに沢山の望遠鏡が集まっているのでしょうか?

まず、前述したとおり、マウナケア山頂の天気の安定感がハンパないこと。高山のてっぺんだけに周囲が暗いというメリットがあり、それでいて車で登れるアクセスの良さもポイント高し。

そのうえ、大気の揺らぎが少なく星が瞬きにくいため、星の観測に適しているのだそうです。(星の瞬きは大気の揺らぎで起こり、星を観測するには邪魔になります。)

更に、この島は赤道付近にあるため緯度が低く、北半球の全天と南半球の90%の天体を観測する事が可能。マウナケア山頂には、このような好条件が揃っており、世界で最も天体観測に適していると言われています。

2018年2月更新

すばる望遠鏡 Subaru Telescope

日本が誇る「すばる」

文部科学省 国立天文台ハワイ観測所が所有している大型光学赤外線望遠鏡、すばる。1991年から建設が開始され、完成したのは1999年。総工費は400億円!

すばるの心臓部、主鏡(光を集める鏡)の有効口径は8.2m。この一枚ガラスの主鏡を作るのに3年、そして精度をあげるための研磨作業には4年の年月が掛かったそうです。

すばる望遠鏡

すばる望遠鏡

一般公開

すばる望遠鏡内は2004年10月から一般公開しており、見学(要予約)することが出来ます。現地集合。見学時間は約45分間。8名まで。観測所スタッフが案内してくれます。

以前は、山頂まで自力で集合しなければなりませんでしたが、現在はチャーターや送迎を行うツアー会社がでてきました。気軽に依頼できる金額ではないですが…(2018年2月現在)

  1. 太公望ハワイ
    すばる天文台 送迎プラン
    $950(1~5名) / $1,200(6~13名)
    所要時間:5時間
  2. マサシのネイチャースクール(ハワイアン・アイズ)
    すばる望遠鏡 内部見学チャーター
    $1,000(1~6名) / $1,500(7~13名)
    所要時間:10時間
    ※ すばるの予約手続き・昼食・防寒具付き

なお、上記以外でも送迎やチャーターを行う会社が現れるかもしれません。ご自身で探してみて下さい。その際は必ず、マウナケアでの営業許可を得ているツアー会社を利用しましょう。でないと、すばる側で見学を拒否されます。

参考サイト

2001年9月, 2003年9月, 2007年7月, 2010年9月, 2011年9月, 2017年7月

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W.M.ケック天文台 W.M.Keck Observatory

営業時間(一般公開)

月~金:10:00~14:00

keckobservatory.org

Google Maps

W.M.ケック天文台

W.M.ケック天文台

山頂の夕陽ツアーでは、UKIRT や Gemini がある辺りから、横に3基並ぶ望遠鏡を望むような形で夕陽を見学します。

1番左が「すばる望遠鏡」。その横に2つ並んでいるのが W.M.ケック天文台です。この3基は、ツアーに参加された方なら記憶に残っているのではないでしょうか。

すばる望遠鏡とW.M.ケック天文台

すばる(左)とケック(真ん中・右)

ケックは、カリフォルニア天文学研究協会が管理する赤外線望遠鏡。双子のような2つの望遠鏡(1号&2号)は、双方を併せて双眼鏡のようにして使うことも可能。何とも大きな双眼鏡です!

それぞれの望遠鏡の重さは300トン。主鏡は六角形の反射ガラスを36枚繋げることによって、有効口径を10mとしています。

2001年9月, 2003年9月, 2007年7月, 2010年9月, 2011年9月, 2017年7月

ケックに潜入 Visiting W.M.Keck Observatory

ケック内は一般に開放されており、展示物やドーム内の一部を眺めることができます。予約は不要。友人に昼間のマウナケアに連れて来てもらったので寄ってみました。

W.M.ケック天文台 その2

W.M.ケック天文台へ

近くで見るケックはカッコイイ!迫力がありますね。

ビジター用の駐車場とエントランスがあるので、ここから館内へ。

ケックの駐車場

ケックの駐車場

ビジター用エントランス

ビジター用エントランス

見学エリアは思ったよりも狭いですね。

見学エリア その1

見学エリア その1

ここで見られるものはパネルの展示程度。奥のドアの先には許可無しでは入れません。そのドアの手前にトイレあり。

WEBサイトには、ケックのグッズなどを販売していると記載がありましたが、そのようなコーナーは見つかりませんでした。残念。

エントランスのすぐ脇には、地味なドアがあります。閉鎖的な雰囲気なので立入禁止のように見えますが、ここは入っても大丈夫。

ビューイングエリアのドア

ビューイングエリアのドア

ここが一番の見どころ。望遠鏡の内部が公開されています。

望遠鏡の内部(見学エリア その2)

望遠鏡の内部(見学エリア その2)

ガラス張りの狭い部屋でした。内部は覗けますが説明がないので、何がどういったものなのか全くわかりません…!

WEBサイトでは、ボランティアの方が解説して下さると記述がありましたが、この日はいませんでした。とはいえ、世界でも有数な望遠鏡内部に入れるという大変貴重な体験ができました。

一般公開についての詳細は下の「Visitting」でご確認下さい。

参考サイト

2017年7月

30m望遠鏡(TMT) Thirty Meter Telescope (TMT)

次世代望遠鏡

通称 TMT。口径はその名にある通り30m。次世代の超大型光学赤外線望遠鏡となります。すばるの口径が 8.2mですよ?30mだなんてプールよりデカイじゃん…!

完成したら、すばるの3倍以上の大きさになるということですよね。存在感がハンパなさそう。

TMT 完成予想図

TMT 完成予想図 © 国立天文台TMT推進室 [ギャラリー]

TMT 完成予想図2

TMT 完成予想図2 © 国立天文台TMT推進室 / 4D2Uプロジェクト [ギャラリー]

上記2枚の画像は、国立天文台TMT推進室様より許可を得て掲載させて頂きました。

TMTは、アメリカ・カナダ・中国・インドとの共同プロジェクトであり、日本は望遠鏡の心臓部である主鏡や副鏡等、望遠鏡構造に関わる製作を担当しています。すばるの主鏡は一枚の鏡からできていますが、TMTは分割鏡。492枚の鏡を組み合わせて30mのサイズにするのだそう。

計画中断 → 再始動へ

TMTの建設は2014年から始まり、2021年に稼働開始できるよう進行中でしたが、地元からの反対運動が度々行われていたこともあり、思うままに進んでいません。

2015年12月2日

マウナケア保護地区でのTMTの建設許可が無効であると、裁判所で判決が下りました。それに伴い工事も中断。現在は、2018年4月の工事再開を目標に、保護地区利用許可の再審査手続きが進められています。これが、計画通りに動けば2027年に完成予定。

ソース:国立天文台ニュース 2016年7月

2017年9月28日

ハワイ州土地・天然資源委員会が、TMTによる保護地区の利用を許可。住民の意見を尊重しながら計画を再始動。

ソース:国立天文台TMT推進室 インフォメーション 2017/9/29

2018年2月更新

その他の望遠鏡 Other Astronomical Observatory

各国の望遠鏡

CFHT

Canada-France-Hawaii Telescope。略して CFHT。

Canada-France-Hawaii Telescope (CFHT)

Canada-France-Hawaii Telescope (CFHT)

カナダ、フランス、ハワイ大学が共同運営する口径 3.6mの光学赤外線望遠鏡。1979年に運用開始。ハワイ大学は山頂の管理をしているし、単独で2基の望遠鏡を所有していたり、何気にスゴイ!

参考サイト

UKIRT

口径 3.8mの赤外線反射望遠鏡。「UKIRT」は「United Kingdom Infra-Red Telescope」の略。「イギリス赤外線望遠鏡」ということですね。

UKIRT

UKIRT

しかし、そのイギリスが撤退しちゃいました。

2014年10月よりハワイ大学が所有。その運営は、ハワイ大学、アリゾナ大学、ロッキード・マーティン・スペース・システムズ社が行っています。資金提供はNASAから。

また、30m望遠鏡(TMT)完成後には、撤去されることが決定しています。(TMTが完成しなかったらどうなるんだろう?)

参考サイト

Gemini Northern Observatory(ジェミニ北天文台)

口径 8.1m の光学赤外線望遠鏡×2基で構成されるジェミニ天文台。

1基は、ここマウナケアの「ジェミニ北天文台」。もう1基は、チリのセロ・パチョン山頂にある「ジェミニ南天文台」にあります。この2基で北半球と南半球の全天を観測することが可能。

Gemini Northern Observatory(ジェミニ北天文台)

ジェミニ北天文台

稼働中の天文台

稼働中の天文台

アメリカ、イギリス、カナダ、チリ、オーストラリア、ブラジル、アルゼンチンによる国際共同プロジェクトでしたが、こちらもイギリスは撤退。現在は、イギリスを除く6カ国のプロジェクトになっています。

参考サイト

イギリスの撤退

各望遠鏡からのイギリスの撤退は、財政難のためだそうで。世知辛いですね。日本も心配になります。

JCMT

JCMT

ちなみに、JCMT(James Clerk Maxwell Telescope)にもイギリスは関わっておりましたが、こちらも同じく撤退。2015年3月より、東アジア天文台(EAO)に引き継がれました。

東アジア天文台(EAO)は、東アジア中核天文台連合(EACOA)によって形成されたプロジェクト。EACOAは、中国・日本・韓国・台湾で組織されています。イギリスが撤退し、アジア勢が台頭してくるあたり、時代の流れを感じますね。

2018年2月更新

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